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「 長恨歌 」 と絵画: 第一段


白居易「 長恨歌 」第一段と絵画を紹介するページです。
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  第二段 →

訳文:
漢の帝は色好みで、傾国(とびっきりの美人)を探しておられましたが、
長年の御宇(ご治世)の間、意に適う女性は探し得ませんでした。
楊家に、初長成の(良い年頃に育ってきていた)娘がいました。
深閨で(表に出さずに)育てられていたので、世間の人は誰も知りません。
しかし、麗質(天性の麗しさ)は自ら埋もれるはずばなく、
ある日、選ばれて、帝のお側につかえることになりました。
瞳をめぐらして、にこっとすれば、百媚(皆がどぎまぎするほどの艶やかさ)が生じ、
六宮(六つの宮中)の粉黛(美人の女官たち)は真っ蒼となったのであります。

読み下し文:
漢皇、色を重んじて、傾国を思ふ
御宇多年、求むれども得ず
楊家に女ありて、初めて長成す
養われて深閨に在り、人、未だ識らず
天生の麗質、自ら棄て難く
一朝選ばれて、君王の側に在り
眸を迴らして一たび笑すれば百媚生じ
六宮の粉黛、顔色無し
小林古径:楊貴妃
小林古径楊貴妃

 1951 (S26)  
 足立美術館 


白文:
漢皇重色思傾国
御宇多年求不得
楊家有女初長成
養在深閨人未識
天生麗質難自棄
一朝選在君王側
迴眸一笑百媚生
六宮粉黛無顔色


参考文献
 ・「白楽天詩選」(上) 川合康三 訳註 岩波文庫  2011年
 ・ 続国訳漢文大成「白楽天全詩集」第二巻 佐久節 訳註  日本図書センター  昭和53年
 ・「長恨歌傳」11~15ページ 唐陳鴻 撰 1616(元和2)年  国立国会図書館デジタルコレクション

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