[ BOOK ] 三浦綾子 「 細川ガラシャ夫人 」 橋本明治 『 ガラシャ夫人像 』 1923 (T12) 島根県立美術館 * Amazon:「細川ガラシャ夫人」 上下2巻 |
橋本明治のデビュー作。顔立ちも和服も現代風で、彼の妹をモデルにしたというから、洗礼時には4人の子持ちであったガラシャ夫人(玉子)としては若すぎる感はある。としても、戦乱の世で、さらに特殊な立場にあった明智光秀の娘=玉子が、ゼウスにすべてを任せた無の心境にあったであろう姿を良く表していると思う。 三浦綾子が、この歴史小説を雑誌「婦人の友」に連載した際には、中村貞以が挿絵を担当したそうであり、それも観てみたい。 |