クールベと村内美術館
- 2013年06月11日
- アート・ニュース
6/10はクールベの誕生日。以前、村内美術館所蔵だった、この 『 フラジェの樫の木 』 は、フランス国家から熱望されて、返却(4億円で売却)されたそうです。今、フランスの国宝となり、オルナンのクールベ美術館 蔵となっています。
その村内美術館、今月の25日をもって、一旦、閉館となります。1982年11月から常設展示として長年続いてきた「ミレー、コロー、クールベとバルビゾン派」展も、終わりです。
前半はバルビゾン派の薄暗いトーンの作品が並び、中盤からはプーグローやエネルなど、国内ではなかなか会えない作品が展示され、そして、後半にはボナールやルノワールなどが続きます。キスリングの『 ブイヤベース 』 は色彩のインパクトが強い作品です。近年ではブラジリエやマナブ・マベなども加わり、幅が広がっていくのかと期待していました。
いつ行っても会える落ち着いた美術館で、八王子に行った際に何度も訪問した美術館。お世話になりました。
さて、7月からは大きくリニューアルされ、家具デザインと現代アートの展示場になるとのこと。これまでのバルビゾン派の作品などと併設されるのか否か(コレクション自体も)不明ですが、今後の新たな企画に期待します。