東京国立博物館の平成24年度新収品展


東京国立博物館の平成24年度新収蔵作品リストを見ていたら、久世民榮という方の寄贈による、池玉瀾や谷文晁、狩野探幽などの展示があると出ています。
これら、先日、江戸東京博物館で開催中のファインバーグ・コレクション展で気になった人たちではないですか。これは観ておかないと。。

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池玉瀾 『 蘭図扇面 』
旦那の池大雅の作品が自由な南画調でありながらも、奥さんの池玉瀾の作品を観ると、大雅以上に、さらに自由な気分で筆が楽しげに踊っている感あります。こだわりの無い伸び伸びとした世界です。

狩野探幽 『 布袋図 』
縦に長~い軸の作品。
探幽の作風の幅の広さには、新たな作品に出逢うたびに、感動させられます。

新収品自体は、そう数は多くないので、続いて、1階へ降りて、近代絵画の 18室へ。
前田青邨の『 唐獅子 』が展示されていまして、個人蔵であり初めて見ました。六曲一双の金屏風で、これ自体完成作品のようですが、解説を読むと、その後、皇室へ献納された作品(また、静嘉堂文庫美術館にある作品)よりも先の制作とのこと。つまり、完成型に至る過程としての作品でしょう。

ところで、東京国立博物館のショップは以前は地下にありましたが、1Fに移動したのですね。入り口左手の広いフロアです。ショップを一周して、「あれ? 書籍が置いてない」と気づいて店員さんに尋ねるに、後ろを振り返って見上げた中二階が書籍フロアになっているのでした。長いスロープを上っていくのですが、そのスロープの脇も全部書棚になっていました。
それを見ていくと、全国のいろんな美術館の図録も置いてあります。中には行きたくて行けなかった過去展の書籍もあって、これは助かります。今後、利用させていただきます。

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