ファインバーグ・コレクション展(予告)


edotokyo201305江戸絵画(狩野派や土佐派は除く)の「ファインバーグ・コレクション」の存在は以前から少し知ってましたが、今回、まとまった形での展覧会が江戸東京博物館で開催されます。

ロバート・ファインバーグ氏はアメリカの化学者&実業家であり、一代で江戸絵画のコレクションを蒐集した人です。海外のサイトを見ると、”Betsy and Robert Feinberg Collection” となっていますので、奥さんと一緒に蒐集されたのでしょう。欧米ではコレクション名に夫婦名を付けることが多いです。

今回の展覧会の構成は次の通り。
・第1章: 琳派 - 俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一 等
・第2章: 文人画 - 池大雅、与謝蕪村、谷文晁 等
・第3章: 円山四条派 - 円山応挙、森狙仙 等
・第4章: 奇想派 - 伊藤若冲、曾我蕭白 等
・第5章: 浮世絵 - 菱川師宣、葛飾北斎 等

ちょうど、東北では、仙台市博物館等でプライス・コレクションの「若冲が来てくれました」展が開催されていますが、プライス氏もファインバーグ氏も、共にアメリカの現代コレクターで、江戸絵画中心の蒐集ということでも共通しているでしょう。

このあたりの現代アメリカ日本画コレクターについては、10年前にクラーク財団日本美術コレクションが日本に来た時に、千葉市美術館のパンフに解説記事があり、幸い PDFがアップしてありますので、リンクしておきます。

千葉市美術館ニュース「C’n」25号 2003(平成15)年1月15日発行

at 江戸東京博物館
前期: 5.21- 6.16 / 後期: 6.18- 7.15

 

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