Google アートプロジェクトの件

3年前に Google アートプロジェクトが開始され、歓迎はするものの、「高精度の画像でゴッホの筆の跡を見る人が何人いるんだろう?」という、どちらかというとネガティブな感想が先に立ったのですが、その後、日本の美術館も徐々に参加されて、少し、状況が変わってきたかと思います。

現在、日本で参加しているのは、次の 9の美術館
・国立西洋美術館
・東京国立博物館
・ブリヂストン美術館
・山種美術館
・サントリー美術館
・MOA美術館
・大阪市立美術館
・大原美術館
・足立美術館

これまでに、自サイトで所蔵作品の画像を積極的に公開されてきた館においては、大きな変わりでは無いですが、そうでなかった館での公開開始は意義が大きいでしょう。たとえば、山種美術館での 小林古径 の 『 清姫 』。8点の作品が全点掲載されています!

ただ、順番が把握しにくく、見に来た人は、どれがどれだか判らないのでは無いかと思えます。
美術館別 - 作家別 - 順番が判る作品別のインデックスが必要でしょう。

個別の作品を表示して、右側にマウスを持って来て「他の作品を見る」の「芸術家」をクリックすると、一覧に出ていない作品も登録されていることが判るようになっていますので、一覧よりも、たくさん登録されていることがあります。

あと、縦長の作品の場合、下の線がフッターの枠とひっついており、これはページ・デザイン的に、よろしくないですね。
作品詳細に日本語表記はあるものの、基本は英語。これも、日本国内での利用上は、どうかな? という感じです。

しかし、一番驚きなのは、足立美術館の取り組み。現在の現役画家たちの作品も、たくさん掲載されているのです。「Google を通せば、これもアリなの?」 というところですが、あれこれ難しい問題もあるのでしょうけれど、嬉しいですね。

さて、今後、どういう風に広がっていくでしょうか。楽しみです。

※ 館サイトに掲載されていない作品で、Google アートプロジェクトに登録される作品は、当サイト内の画家別ページの作品に ◆印でリンク設定をしていく予定です(現在、日本画は完)。合わせてご利用ください。