五島美術館「近代の日本画展」


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予告でお知らせした通り、ココの近代日本画の所蔵品は数年に一度しか展示されませんし、外の企画展に貸し出しされることも少ないので、所蔵品とはいえ、性質的には企画展に近い感じがします。そういう貴重な今回の機会、個人的には、昨年秋に改装されてから初の訪館です。

展示フロアが広がったのかな、と思っていたのですが、基本は従来通り「第一展示室」がメインで、広さも変わってないように感じました。
「第二展示室」が少し広くなって、展示ルームになったようです。その「第二展示室」では、今回、横山大観の山づくしで、『 霊峰四題の内 』の春・夏・秋・冬4作がすべて展示されていました。

イチ押しの、小茂田青樹の『 緑雨 』は、背景や雨粒までもが新緑に染まった梅雨の一シーン。青樹、トノサマガエルと「友情」状態にあるみたいです。^^

さて、期待しておりました、所蔵の多い金島桂華作品は、『 晨光 』の1点のみが出展。新たな図録は発行されていませんでしたが、研究が進んだ模様で、何点かは制作年が明確になっていました。

また、今回、上村松園の『 清少納言図 』を一番期待していたのですが、これは出ていませんでした。今後、近代日本画の展示機会が増えて、その際に会えますこと、楽しみにしてます。

五島美術館「近代の日本画展」
2013. 5.11 – 6.16

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