1月の高額落札アート作品トップ4


先月は、たまたまなのか、もしくは例年あまり活発ではない月なのか、先々月よりも1桁小さい額の落札となってますので、トップ4までだけ抜き出しました。

1. エドワード・ヒックス 『 Penn’s Treaty 』  254万ドル
2. Lin Sanzhi 『 黄山旧游 』  176万ドル
3. Xu Beihong 『 八十七神仙 』  98万ドル
4. エミール・フィラ 『 Malíř 』  91万ドル

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畠山記念館: 光琳の小袖


hatakeyama201301畠山記念館には、いくつもの光琳作品の所蔵がありますが、その作品が展示されるのは数年に一度であり、その機会を逃すと、しばらく会えないことになります。今回、6年ぶりに公開されているのが、パンフの表示を飾っている、この作品、

白梅模様小袖貼付屏風 』  二曲一双   各169.0*186.0

文字通り、白梅の模様を小袖用にデザインしたものを屏風に貼り付けたものです。
光琳の小袖デザインというと、東京国立博物館蔵の「白綾地秋草模様小袖」のように色彩画的なものがあります。

しかし、この白梅模様は墨画淡彩による白黒の梅であり、濃い枝に対して梅の花は薄く描かれており、ぱっと見、花も葉も無い枝だけのようにも見えます。

とはいえ、山水画のように枯れてしまっているわけでなく、また、抱一が銀屏風に描いた冷たい・寒い梅とも違って、暖かみがあり色気もあるのです。

淡く丸く咲いた梅の花。これを身にした、うら若き女性は、本人そのものと同期して映えたことでしょう。また、彼女を見る周りの人たちにも、暖かな成長の期待を抱かせたことでしょう。

「春を祝う - 仁清・乾山・光琳 -」
at  畠山記念館
2013. 1.19 – 3.20