「藤田嗣治 本のしごと」展


hibiya201304

日比谷公園内にある千代田区立日比谷図書文化館にて藤田嗣治の展覧会が開催されています。

藤田の本の装幀作品は、2年前に、ポーラ美術館で開催された
レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ 展」( 2011. 3.19 – 2012. 1.15 )
にて、
『 猫の本 』 1930
『 海龍 』(ジャン・コクトー著) 1955

を観て、こんな、すばらしい作品も残していたのかと初めて知りました(→ その時の感想はこちら)。

続いて、昨年の松濤美術館での
藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世界-」( 2012. 7.31 – 2012. 9. 9 )
では、君代夫人から東京国立近代美術館へ寄贈された藤田の所蔵本が一気に公開され、フランスで発行された数々の書籍の作品に触れることができました。

『 イメージとのたたかい 』等、これまた素晴らしく、いたく感じ入ったのでした。

さて、数年したら東京国立近代美術館自身が、その展覧会を開催されるのだろうと思いつつ期待おりましたら、今回、上記の展覧会が図書館という場所で開催です。

副題の通り、日本での装幀を中心にしたものであり、国内で発行された書籍・雑誌の表紙絵や挿絵を数多く鑑賞できます。装幀ブームのパリでの活動だけかと思っていましたら、日本でもたくさん出ていたのですね。

また、東京富士美術館では、当館が所蔵する書籍による
レオナール・フジタの挿絵本 展」( 2013. 4. 3 – 2013. 6.30 )
も開催されており、こちらでも鑑賞することができます。

 

藤田嗣治 本のしごと ~ 日本での装幀を中心に
2013. 4. 4 – 6. 3
at 千代田区立日比谷図書文化館
公式サイト
図録なし。ただし、会場入り口で小冊子を渡される