ヒルマ AF クリント展の解説動画


以前紹介しました、スウェーデンの女性前衛抽象画家:ヒルマ AF クリントのストックホルム近代美術館での展覧会、その後、館のキュレーターさんによる解説動画が YouTubeに掲載されていますので、ココにアップします。

1世紀前なので小さい作品かと思っていたのですが、2メートル四方以上の大きなサイズの作品が多いこともで発見できます。また、カンディンスキー、モンドリアン、マレーヴィチらと同時期では無く、彼らよりも先に抽象画を発見した人でした。

動画の中に、「レントゲンの発見により、それまで知ることが出来なかった皮膚の下を見ることが出来るようになったことが大きい」という解説があります。フランシス・ベーコン展でも、彼が同様にX線で知れるようになった世界の影響があるという説明がありましたが、当時のアーティストたちにとって、見えなかったものが見えるようになったというインパクトは、とても大きかったのですね。

なお、動画については、展覧会開始早々、現地のメディアが流しているのがあったことに気づいてはいたのですが、サーバー非力で途中で何度も止まってばかりでしたので、その時は紹介を控えました。さすが、YouTube。配信は安定しています。

木原文庫所蔵の鏑木清方作品


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現在、鎌倉の鏑木清方記念美術館では「清方、美人画の巨匠へ」という展覧会が開催中ですが、いつもは他の美術館によく置いてあるパンフレットが「今回は無いなぁ」、と思っていたら、ようやっと大倉集古館で見つけました。

やはり、紙のパンフの画像や文字を見て初めて気づくということがあるもので、裏面を見たら、木原文庫所蔵の清方作品がいくつも出展されているとのこと(HPにも掲載されていたものの、その後で気づく)。

これはヤバイ、観たことが無い! 行かなければ! でも、5/22まで。さて、何時、鎌倉まで行けるかが問題です。 ^^;

清方、美人画の巨匠へ
at 鏑木清方記念美術館
2013. 4.19 – 5.22

鏑木清方 作品一覧ページ

2013年4月の高額落札アート作品トップ10


毎月の定点観測です。
先日、亡くなられた、ザオ・ウーキー氏の作品が出てます。
ザオ・ウーキー作品は、現在、ブリヂストン美術館で鑑賞できます(先日、観てきました)。

1. ザオ・ウーキー 『 10.03.83 』  477万ドル
2. Wu Hufan 『 春云烟柳 』  357万ドル
3. Donald Judd 『 Untitled (Bernstein 90-01)』  352万ドル
4. Zhang Daqian 『 乙巳泼彩 』  348万ドル
5. Ludwig Deutsch 『 The offering 』  328万ドル
6. Julie Mehretu 『 Rising down 』  307万ドル
7. Chu Teh-Chun 『 25 Décembre 1985 』  304万ドル
8. Zhang Daqian 『 The drunken dance 』  297万ドル
9. ピカソ 『 Femme assise 』  284万ドル
10. Lee Man Fong 『 Bali Life 』  275万ドル

artnet の一覧はこちら(画像が見られますが、一月で更新されます)

暮らしと美術と髙島屋 展


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「たかしまや ART WALKING」の一つが世田谷美術館で開催されている「暮らしと美術と髙島屋 展」。

世田谷美術館の企画趣旨は、企業と美術の関連に焦点を当てたものだそうですが、しかし、その社会学的なアプローチの考察は、おいおい、他のデパートの活動や都市学などと共に、そういう興味が沸く時を待つことにして、^^; 個人的には、髙島屋史料館のコレクションを知ることが今回の一番です。

出展作品の中でのイチ押しは、コレ。

横浜髙島屋と日本橋髙島屋と、それぞれに開催の「美の競演 京都画壇と神坂雪佳」展では、細見美術館と京都市美術館の神坂雪佳作品が数多く出展されていますが、この展覧会でも1点出ていました。

飯田家四代目飯田新七還暦祝画帖」という、竹内栖鳳や菊池契月らを含め当時の著名な日本画画家による作品の祝賀画帳があり、これに、神坂雪佳の『 松葉掻 』 1918 (T07)頃 という作品が含まれています。これも、「ゆるい」、良い作品です。

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前・後期で作品入れ替えがあるのですが、日本画は結構な割合入れ替えされるそうで、その雪佳の作品も前期のみ(4/20- 5/19)展示です。

さて、先日、ニューオータニ美術館で開催中の 「ジャパンビューティ 描かれた日本美人」展の感想 で九條武子夫人のこと、彼女がモデルをしていたことを書きましたが、髙島屋でモデルになっているポスター作品が出ていました。

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写真や松園作品のモデルでの表情とも、また異なりますが、意外なところで連続してつながっていましたね。

あと、世田谷美術館だけでなく、玉川髙島屋で開催の「日本美術の輝き」展(4/24 – 5/12)でも髙島屋史料館の所蔵作品が出展されていますので、併せて鑑賞されると良いと思います(無料)。

at 世田谷美術館
前期:4/20- 5/19 | 後期: 5/21- 6/23
図録 ¥ 2,400

今日のニュースまとめ 2013. 5. 3


ちょっと遅れてしまいましたが、4月後半の「今日のニュースまとめ」です。

4/30 ≪古事記≫ の絵画 に、三の丸尚蔵館の『 肇国創業絵巻 』 の画像を数点追加してヴァージョンアップしました。10分で解る≪古事記≫です。^^

4/29 気になる美術展一覧のページの最後に、開催中・予定の展覧会に関連するポスターを掲載しました。観ているだけでも楽しめるでしょう。^^

4/28 ゴールデン・ウィーク中、月曜定休の美術館も 4/29(月)と 5/6(月)は開館の所が多いですので、各HPで事前確認の上、お出かけください ^^

4/27 イギリスのコートールド美術館が採用した 「美術館コレクション・マネジメント・システム」 のことをブログにアップしました。

4/26 遅くなりましたが、ラファエロ展の感想 です。といっても書けることは少ないので、中身はちょっとだけです。^^;

4/25 大阪展の後、横浜-東京と連続で開催される 「 美の競演 京都画壇と神坂雪佳 展 」の横浜展が開始されましたので、行ってきました。

4/24 今週の Happy Birthday! に 東郷青児をアップ。4/28生まれ。日本赤十字社100年に際して日本赤十字社に寄贈した『 ソルフェリーノの啓示 』の記事はこちら

4/23 東京都現代美術館で開催中の「桂ゆき」展の感想をブログにアップしました。有名なコラージュ作品以外にも、さまざまな取り組みの作品を鑑賞できます。

4/22 今週の Happy Birthday! に 上村松園をアップ。4/23生まれ。松園の『 花がたみ 』も「古事記」と関連のある作品です。

4/21 「古事記」にまつわる絵画を、そのストーリーに合わせて紹介するページを立てました。→ 「古事記の絵画

4/20 三鷹市美術ギャラリーで「華麗なるインド展」が開催されていますが、これは、日本橋髙島屋にて個展が開催されている 畠中光享 画伯によるコレクション

4/19 今年度の 東京文化発信プロジェクト のページが公開されました。でも当初は、具体的な日程等、ちょっと判りにくいんですよね。大茶会出てみたい。

4/18 今週の Happy Birthday! に ルドン をアップ。1840. 4.20生まれ。ちょうど、その20日から損保ジャパン東郷青児美術館で「ルドン展」が始まります。

4/17 「 ブログに貼る 」の各ページを、具体的にどう表示されるかのイメージが判るように改訂しました。美術展のパンフレットは見ているだけでも楽しいですよね。

4/16 オランダの アムステルダム国立美術館 が10年の改修を終えてリニューアル・オープンしたことで、大変な賑わいになっているそうです。

美術館コレクション・マネジメント・システム


イギリスのコートールド美術館のフェイズブックを見ていたら、スイスのIT企業が作った ” Museum Plus ” というマネジメント・システムを使って、当館のコレクション作品の管理を始めた、という記事が載っていました。

膨大な量のコレクション作品情報を、国内外の美術館が、どうやって管理されているのかは全く知りませんが、高度で便利なアプリケーションも発達して来ているのでしょう。

その記事の中で期待したいのは、このシステムを使って、現在のコートールド美術館の作品DBサイトが改訂されるとあります。一般利用者にとって、どういう形で便利になるのでしょう? 解説等が詳しくなるのかもしれません。”very soon” とあったので、もう少ししたら出てくるのだと思いますので、期待してましょう。

コートールド美術館の、その記事のブログ

ラファエロ展の感想


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「2度と日本では会えない」というのは、大型企画展でよく使われる常套文句ですが、その実、数年前に個別作品が来日していたり、また、数年後にまた来たりするということがあります。しかし、このラファエロ展が日本で実現することは、今後、数十年単位で、まず無いでしょう。

そういう貴重なラファエロ展の感想です。
といっても、毎日新聞に高階秀爾氏が展評を載せられています ので、こちらをご参照ください。それ以外のこと、恐れ多くて何も書けません。^^;;

一つだけ感想はといいいますと、当時、ラファエロが作成していた作品は宮廷の装飾などが主であったため、一般の人には鑑賞できませんでした。そのため、工房で多くの職人を使って各作品を版画にし一般市民も鑑賞できるようにしていたそうです。16世紀初頭、既に、そういう美術出版の走りがあったのですね。その版画も、今回、展示されています。

上記写真は、国立西洋美術館の外観です。写真を撮る時、とてもたくさんの人が館前を歩いていたのですが、撮ってみたら誰も写っていないのでした。マリア様が、人払いされたのかもしれません。まさか、そんなことは。。と思うのですが、不思議です。

ラファエロ展
at 国立西洋美術館
2013. 3. 2 – 6. 2
図録:¥ 2,800

その他、展覧会情報一覧ページ

「美の競演 京都画壇と神坂雪佳」展、行ってきました


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東京日本橋で始まるまで待てないので、開始早々に、横浜髙島屋へ。

全体の構成は全72点中31点が神坂雪佳作品。その意味では、展覧会名は「京都画壇と神坂雪佳」というよりは、「神坂雪佳と京都画壇」の方が適していたのでは無いかと思います。

去年、そごう美術館で開催された細見美術館展以上に、神坂雪佳の作品が細見美術館から、また、京都市美術展等からも出ていました。^^

十二ヶ月草花図 』 細見美術館  が全点展示
百々世草 』 細見美術館  は3面のみ(もっと観たかったな)

杜若図屏風 』 個人蔵
尾形光琳の『 燕子花図 』(現在、根津美術館で展示中)を踏襲するもの。光琳のが、分厚い座布団に座って高価な着物を着て大名気分で描いた作品なら、雪佳のは、ゆかた姿で、ひょいと描いたかのような、ともかく肩の力を抜いた作品といえるかと思います。

軽舟図 』 1915 (T04)頃  京都市美術館
さらっと描かれた船頭さんの絵。ゆるくて良いです。^^

横浜展と東京展、まったく同じ出展かと思ってたのですが、次の2点だけは東京展のみとのこと。
『 絵になる最初 』 竹内栖鳳
『 ピアノ 』 中村大三郎

美の競演 京都画壇と神坂雪佳
at 横浜髙島屋ギャラリー8F
2013. 4.24 – 5. 6

at 日本橋髙島屋8Fホール
2013. 5.29 – 6.10

図録: 1,800円

 

桂ゆき展の感想


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本名:桂雪子。「ユキ子」を経て「ゆき」になったようです。

10年近く前になるかと思いますが、福岡市美術館で『 積んだり 』1951 (S26) という作品を観て、面白い構成の作品を作る方がおられたんだな、と直感的に思いました。その数年後に北九州市立美術館で『 こわしたり 』 1951 (S26) に会うに、これらはセットだったのかと、その発想に奇抜さに興味がさらに沸いたのでした。

しかし、展覧会に取り上げられることはほとんど無く、東京国立近代美術館で『 ゴンベとカラス 』1966 (S41) が出ることは、何回とあった所蔵品展でも1度あったか、どうかな? という記憶です。

さて、そういう長い期待を経て、静かな待望の大回顧展です。
桂ゆきが、それぞれ経緯を追って、どういう作品を追求していったかが解ります。

今回の展示会は、以下の5部構成になっていました。

I.  3つの表現方法の模索 : ~ 1930年代
ミロやエルンスト的な模索が行われる中で、その後の各作品のベースとなる、細密画・コラージュ・戯画的表現の追求と実験が行われています。

II.  社会との距離 : 1940年代 ~ 1955
社会事件のテーマも扱いつつ、固定観念による見方の固定がされないようにするという試みです。先の『 積んだり 』『 こわしたり 』のように、各バラバラの場面を組み合わせて1枚の中で表現して全体を構成するシリーズも、この時期の作品です。

III.  長い旅 : 1956 ~ 1961
パリ - 中央アフリカの僻地 - ニューヨーク と、世界各地で生活し、現地のアーティストたちと交流しながら、抽象表現主義的な作品に取り組んでいますが、こういったシリーズの時代があったこと、今回初めて知りました。
また、その、アフリカ訪問は帰国後に体験記として「女ひとり原始部落に入る」という書籍になり、毎日出版文化賞を受賞してます。しかし、その時代、そんな奥地へ出かけていったというのは、兼高かおるさんも、びっくりだったでしょうね。

IV.  動物寓話 : 1960年代中 ~ 1970年代
大型のコラージュのシリーズ。目が、それぞれに表情を持ち、戯画的に全体が表現されています。しかし、その中には、コラージュのように見えて、実は、そのように見せたペインティングである作品も多いのです。

V.  人とモノと生き物がおりなす物語 : 1970年代後 ~ 1980年代
コルクを切って立体的に貼り付けて作成したコラージュ作品が展示されています。

そして最後に、着物の裏地に用いる紅絹に綿を詰め込んで縫って作った、お手玉のような、座布団のような、はたまた芋のような色んな形のものをいくつも組み合わせて作られた作品の展示室で終わります。「これ、草間彌生かイ・ブルの作品の部屋ですか?」と思いました。

今後、さまざまな展示会の各テーマによって取り上げられることを期待しますが、全体を通して把握できる回顧展として、今回の展覧会を押さえておかれること、お勧めです。^^

桂ゆき - ある寓話

at 東京都現代美術館
2013(H25). 4. 6 – 6. 9
図録: ¥ 2,500

その後、下関市立美術館へ巡回
2013(H25). 6.21 – 8. 4

桂ゆき 作品ページ

古事記にまつわる日本絵画をまとめました


去年(2012(H24)年)は古事記編纂 1300年でした。関連する書籍も多く出てましたね。

日本の絵画には「古事記」を扱った作品がいくつもありますので、それを「古事記」のストーリーと合わせて紹介するページを作りたいな、と前々から思っていたのですが、やっと完成しました。

こちらからご覧ください。 → 古事記の絵画

今日のニュースまとめ 2013.4.16


4月前半の「今日のニュース」まとめ です。

4/15 倉敷の大原美術館で「 オオハラ コンテンポラリー 」(4.20- 7.7)という展示会が始まるそうです。期間中、行ける機会が起きないかな? と期待。

4/14 風邪をひきました。なので、今日の更新はお休みします。

4/13 今週のHappy Birthday! に 森田曠平(1916(T05). 4.17生まれ)をアップしました。最近、あまり取り上げられない感じがします。

4/12 明治・大正期とは思えない「ゆるさ」が特徴の 神坂雪佳 のページを追加しました。『 百々世草 』 の画像を数点アップしました。

4/11 日比谷図書文化館で「藤田嗣治 本のしごと」展が開催中です。これまでのフジタの装幀作品展を通した感想をブログにアップしました。

4/10 世田谷美術館 - 日本橋髙島屋 - 横浜髙島屋 - 玉川髙島屋 の連動企画「たかしまや ART WALKING」が開催されます。ブログに記事をアップしました。

4/9 ボストン美術館で開催される「サムライ!」展のHPを見ていると、これ、面白そうです。簡単な紹介記事をブログにアップしました。

4/8 毎月のレポートである、3月次高額落札アート作品トップ10 をブログにアップしました。中国の南画系作品が高額落札されています。

4/7 今週の Happy Birthday! は、ロベール・ドローネー、4/12生まれ。日本には東京国立近代美術館の他、所蔵が少ないのですが、キュビズムの作品も多々あります。

4/6 数年ぶりに熊本市現代美術館に伺ったのですが、エントランスのフロアーにはショップの他にオープンなライブラリーなどもあって面白い構成になってました。

4/5 引き続き「 ブログに貼る 」。森美術館の「LOVE展」と、鏑木清方の切手『 たけくらべの美登利 』を追加しました。

4/4 展覧会情報をパンフ画像を htmlタグのカット&ペーストでセットできる「 ブログに貼る 」という機能を作ってみました。

4/3 今週の Happy Birthday! は モロー 4. 6生。9月の汐留ミュージアム「モローとルオー」展では、ギュスターヴ・モロー美術館からも作品が来るみたいですね。

4/2 2012年9月~2013年3月の画家人気ランキング。昨年末のドメイン移行で Googleランキングが大きく変動したため、順位の変動が大きくなっております。

4/1 ナショナル・ギャラリー,ロンドンで 「 フェルメールと音楽 」 展が開催されます(6.26-9.4)。→ こちらが 公式サイト

「藤田嗣治 本のしごと」展


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日比谷公園内にある千代田区立日比谷図書文化館にて藤田嗣治の展覧会が開催されています。

藤田の本の装幀作品は、2年前に、ポーラ美術館で開催された
レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ 展」( 2011. 3.19 – 2012. 1.15 )
にて、
『 猫の本 』 1930
『 海龍 』(ジャン・コクトー著) 1955

を観て、こんな、すばらしい作品も残していたのかと初めて知りました(→ その時の感想はこちら)。

続いて、昨年の松濤美術館での
藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世界-」( 2012. 7.31 – 2012. 9. 9 )
では、君代夫人から東京国立近代美術館へ寄贈された藤田の所蔵本が一気に公開され、フランスで発行された数々の書籍の作品に触れることができました。

『 イメージとのたたかい 』等、これまた素晴らしく、いたく感じ入ったのでした。

さて、数年したら東京国立近代美術館自身が、その展覧会を開催されるのだろうと思いつつ期待おりましたら、今回、上記の展覧会が図書館という場所で開催です。

副題の通り、日本での装幀を中心にしたものであり、国内で発行された書籍・雑誌の表紙絵や挿絵を数多く鑑賞できます。装幀ブームのパリでの活動だけかと思っていましたら、日本でもたくさん出ていたのですね。

また、東京富士美術館では、当館が所蔵する書籍による
レオナール・フジタの挿絵本 展」( 2013. 4. 3 – 2013. 6.30 )
も開催されており、こちらでも鑑賞することができます。

 

藤田嗣治 本のしごと ~ 日本での装幀を中心に
2013. 4. 4 – 6. 3
at 千代田区立日比谷図書文化館
公式サイト
図録なし。ただし、会場入り口で小冊子を渡される

 

たかしまや ART WALKING


今年は髙島屋美術部100周年だそうで、それに合わせてだろうと思いますが、「 たかしまや ART WALKING 」 というイベントが開催されます。

1. 4/20 – 6/23 : 「暮らしと美術と髙島屋」展   世田谷美術館
2. 4/24 – 5/ 6 : 美の競演 京都画壇と神坂雪佳  横浜髙島屋
3. 4/24 – 5/12 : 日本美術の輝き         玉川髙島屋
4. 4/25 – 5/ 6 : 龍村平藏「時」を織る      日本橋髙島屋
5. 5/24 – 6/ 4 : 龍村平藏「時」を織る      横浜髙島屋
6. 5/29 – 6/10 : 美の競演 京都画壇と神坂雪佳  日本橋髙島屋

という構成で、1 と 3 では、髙島屋史料館所蔵で、あまり出展されない作品が出てくること期待です。合わせて、総合の図録も発行してもらえないかなと思うところです。

また、2 と 6 は、京都市美術館と細見美術館の所蔵作品の競演で、関東には、まず、全然無くて、海外でも評価の高い神坂雪佳作品が出るとあって、楽しみです。

さて、この4種の展覧会をめぐる 2,000円のお得な特別鑑賞券が、4/19(金)まで 3,000枚限定で発売中です。今日、日本橋本店7Fの友の会カウンターへ「もう無理かな~」と思いつつ買いに行ったのですが、まだ余裕ありとの話でした。

→ こちらが たかしまや ART WALKING のホームページ

 

サムライ!(日本の武具展)


アメリカのメトロポリタン美術館などでも、時々、日本の戦国時代の鎧などの展覧会が開かれることがありますが、今回は、ボストン美術館で開催されるものです。

Samurai !  Armor from the Ann and Gabriel Barbier-Mueller Collection

ホームページを見ると、日本の城の展示場や博物館などでよく見る、おどろおどろしい鎧の他に、兜の上に仏像が乗っていたり、天狗や魚の形をしたユーモラスなものまであります。

副題の通り、Barbier-Mueller夫妻のコレクションですが、ファインバーグ夫妻同様、自由な感覚を大事にして蒐集されているように思えます。

また、サイトではスマホ・アプリのゲームも提供されています。

それと、ボストン美術館のフェイスブックでは展示準備状況の写真がアップされており、こちらも騎馬武士の迫力満点です。

at ボストン美術館
2013. 4.14 – 8. 4

2013年3月の高額落札アート作品トップ10


毎月の定点観測です。

1. Li Xiongcai 『 长青不老松 』  1,442万ドル
2. Christopher Wool 『 無題 』  366万ドル
3. ムンク 『 Young Woman on the Beach 』  322万ドル
4. Christopher Wool 『 無題 』  321万ドル
5. Tang Dai 『 Stream-laced mountain after snow 』  274万ドル
6. ウォーホル 『 ナイフ 』  200万ドル
7. Wang Shouren 『 Letter to the family 』  192万ドル
8. Sayed Haider Raza 『 Village en Fête 』  185万ドル
9. ピサロ 『 Tête de jeune-fille de profil dite la Rosa 』  168万ドル
10. ケントリッジ 『 Procession (in 25 parts)』  153万ドル

→ artnet の一覧はこちら(画像が見られますが、一月で更新されます)
http://www.artnet.com/top10auctions/results.aspx