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「 観世音菩薩普門品 」 と絵画: その1


その2
訳文:
妙法蓮華経 第25 『 観世音菩薩普門品 』
その時、無盡意
(アクシャヤ=マティ)
菩薩が立ち上がって右の肩の衣を降ろし、仏さまに合掌して質問しました。
「お釈迦さま、観世音
(アヴァローキテーシュヴァラ)
菩薩は、どういう訳あって『観世音』という お名前なのですか?」
仏さまは、無盡意菩薩に告げられました。
「よきお方よ。途方もなく多くの生きとし生けるものがあって、それぞれが それぞれの悩みを抱えていることでありましょう。それらの者が、もし、この観世音菩薩を聞いて一心に称名すれば、この菩薩は即座に、その声を聞いて、みんなを悩みから解放してくれるのです。
もし、この観世音菩薩の名を心に留める人がいたら、その人は、たとえ大火の中に入ったとしても、火に焼かれることはありません。この菩薩のすごい力によるが故にです。
もし、大水に呑まれて流されていようとも、その名号を称すれば、即座に浅い場所に移れるのです。

山口:観自在
山口蓬春 『 観自在 』1923-24 (T12-13) 山口蓬春記念館

読み下し文:
妙法蓮華経『 観世音菩薩普門品 』第二十五
その時、無盡意菩薩、即ち座より起ちて、偏
(ひとえ)
に右肩を袒
(はだぬ)
ぎ、合掌して仏に向いて、この言を作
(な)
す。
「世尊、観世音菩薩、何の因縁を以って『観世音』と名づくるや?」
仏、無盡意菩薩に告ぐ、
「善男子、もし、無量百千万億の衆生ありて 諸々の苦悩を受けんに、この観世音菩薩を聞きて一心に称名せば、観世音菩薩、即時にその音声を観じて、皆 解脱を得ん。
もし、この観世音菩薩の名を持つ者 有らば、設
(たと)
い大火に入るとも、火 焼くこと能わず。この菩薩の威神力に由るが故。
もし、大水のために漂
(ただよ)
わされんに、その名号を称せば、即ち浅き処を得ん。

白文:
妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五
爾時 無盡意菩薩 即従座起 偏袒右肩
合掌向仏 而作是言
 世尊 観世音菩薩 以何因縁名 観世音
仏告 無盡意菩薩
 善男子 若有 無量百千万億衆生 受諸苦悩
 聞是観世音菩薩 一心称名
 観世音菩薩 即時観其音声 皆得解脱
 若有持是 観世音菩薩名者 設入大火 火不能焼
  由是菩薩威神力故
 若為大水所漂 称其名号 即得浅処

English:
Lotus Sutra Chapter XXV :
" a description of the Bodhisattva Mahâsattva Avalokitesvara "
 Coming Soon.


参考文献
 ・「 観音経入門 」 大久保良順  大蔵出版
 ・「 観音経講釈 」(明治25年発行) 国立国会図書館デジタルコレクション
 ・「 法華経 下 」 坂本幸男・岩本裕 訳注  岩波文庫
 ・「 法華経 」 大角修 訳・解説  角川ソフィア文庫
 ・「 観音経講話 」 鎌田茂雄  講談社学術文庫
 ・「 漢字源 」 藤堂明保 他編  学研


更新情報:
 - Ver. 1.0:  2020年 5月 10日 公開