2010.11.16(火):
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2010.11.14(日):
モネの「海の波」を描いた作品
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今日、11月14日は、クロード・モネの誕生日。
荒れた海の波といえばクールベですが、モネが、その題材を扱うとは思ってみたことがなく、サンフランシスコ美術館にて、この絵を前にした時には、結構、意外感ありました。
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『 砕ける波 』 1881 59.7*81.3 サンフランシスコ美術館(レジョン・オブ・オナー)蔵
題材からして荒れた海のはずなんですが、冬の曇天でもなければ荒々しくもないところが、これまた、モネらしいといえば、そんな作品です。
サンフランシスコ美術館は、デ・ヤング美術館とレジョン・オブ・オナーを統合してできた美術館。デ・ヤング美術館はゴールデン・ゲート公園内にあり、レジョン・オブ・オナーは、そこから3キロほど離れた、ゴールデン・ゲート・ブリッジを望むリンカーン・パークの丘の上にあります。
デ・ヤング美術館前からタクシーを拾って、レジョン・オブ・オナーへ行ったのですが、降り際にタクシーの運転手さんから 「ここは来る人少ないから、今日も、やってるかどうかわからないよ」 と言われたのでした。
「あらあら、所蔵もパッとしないのかな?」 と心配して入るも、こういった秀作に出会えたのでした。
美術館 行ってみなきゃぁ わからない
大きな地図で見る
→ サンフランシスコ美術館HP
→ モネの作品一覧
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2010.11.13(土):
五島美術館 国宝「源氏物語絵巻」展
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五島美術館の開館50周年を記念して、当館蔵の平安時代の「源氏物語絵巻」蜂須賀家本と徳川美術館所蔵の徳川家本とを併せての特別一挙展示。 平成の復活模写作品も隣に展示してありますので、千年もの昔の鮮やかな色彩で甦った絵巻も同時鑑賞できます。
物語を書いた「詞書」の復活模写は無かったです。これは復活されなかったのかな? ところで、「詞書」って、ほぼ、ほとんど、ひらがな草書なんですね。読みにくくはなかったのだろうか?
合同展示は東京では 10年ぶりとあって、かなりの混雑が予想されるとの予告があり、ちょっと心配だったのですが、上野毛駅を出たら立看板を持った案内さんが立っていて、その時(今日の 13:00頃)は待ち時間=0分ということで、ひと安心。もっとも、展示会場に入ったら完全な牛歩状態 - いや、蝸牛歩状態 - で、こんなに混んでいる状態の五島美術館に来たのは初めてです。
さて、五島美術館は 50周年を迎えたところで、この展示会が終わると、2年間ほど増改築工事で休館になるとのこと。館の外に建築計画表が出ていました。地上2階・地下1階の新館に生まれ変わるそうです。
展示フロアも広がるでしょうから、所蔵現代日本画の展示機会が増えることを期待します。小茂田青樹・金島桂華・真道黎明 などなど、良い作品がたくさん所蔵されてますので、多くの人に観ていただきたいです。
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■ 国宝「源氏物語絵巻」展
会場: 五島美術館
期間: 2010.11.03 - 11.28
URL: http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html
→ 五島美術館の情報
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2010.11.12(金):
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2010.11.10(水):
「写楽」 展 (予告)
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サントリー美術館の「蔦屋重三郎」展を紹介したので、少し早いですが、来年春の東京国立博物館の「写楽」展のことを。
日本国内だけでなく、世界各国から集めた選りすぐりの写楽の版画が展示されるとあって、期待膨らみます。
写楽とあらば、欧米でのアート・ニュースに取り上げられても良いと思うのですが、あまり出ないんですよね。観光客呼び込みでも大切なことだと思うのです。
一度来た中国人の観光客さんも、もう、秋葉原での買い物はよくて、次は文化的なものを、という希望というアンケートが出ているそうですし。
つまるところ、海外へのアート情報発信力が足りないのかも?
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■ 「写楽」 展
会場: 東京国立博物館
期間: 2011. 4. 5 - 5.15
URL: http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7816
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2010.11.09(火):
12/4 東北新幹線 新青森 開業!
昨日、JR山手線に乗ったら、その車両は全部、青森キャンペーンのジャックとなっていました。その中の1枚が青森県立美術館の、奈良美智氏による「あおもり犬」のポスターに。
車内でツイートしたら、降りた後で、十和田市現代美術館さんから、「十和田市現代美術館のフラワー・ホースも出ているよ」とのリプライ。
あれ? 気付かなかったなぁ。確か、全種類のポスターを見たはずなんですが。。
JR東日本のキャンペーン・サイトにポスター一覧がありますが、載ってませんでした。これから掲載されるのかな? 楽しみに待っていたいと思います。
→ JR東日本キャンペーン・サイトのポスター・ギャラリー
( いや、知らなかったけど、力はいってるキャンペーンだ)
→ 十和田市現代美術館のフラワー・ホース
→ 青森県立美術館HP 「あおもり犬」は、このトップページに出てます。
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2010.11. 8(月):
10月8日発行 国際文通週間 切手三題
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上村松園 『 牡丹雪 』 1944 (S19)
70.5*86.5 絹本彩色/軸 芸術院会員陸軍献納画展
山種美術館 蔵
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鏑木清方 『 野崎村 』 1914 (T03)
156.0*94.5 絹本彩色/額 国民美術協会第二回展
日本芸術文化振興会 蔵
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伊東深水 『 三千歳 』 1948 (S23)
MOA美術館 蔵
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2010.11. 6(土):
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2010.11. 5(金):
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2010.11.04(木):
テート・モダンの所蔵作品リスト追加
テート・モダンの所蔵作品のリストを 30点ほど追加しました。ベーコンの作品など、まだまだ、たくさん、膨大にありますが、現在、把握している分です。
テートのDBは良くできていますね、使いやすいです。
→ テート・モダンの所蔵作品リスト
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2010.11.03(水):
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2010.11.02(火):
eropeana D/B の URL改編
しばらく eropeana D/B の中身をチェックしていなかったら、数ヶ月前でしょうか、個別作品ページの URL が全面改訂されてしまったようです。
ぐへへ、、、これは参りましたね。リンク張り直しです。
eropeana、まだまだ構築途中なので、スクラップ&ビルト的に拡充されているのでしょうが、頻繁に URL 改訂されると辛いな。パーマリンクの思想で作って貰いたいです。
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2010.11.01(月):
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2010.10.31(日):
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2010.10.29(金):
東京国立近代美術館 所蔵作品展
今回の所蔵作品展は、今年度新収蔵となった ド・スタールの作品が展示されるというので、どんな作品だろう? ということと、どういう経緯の購入なんだろう? と思って出かけました。
会場のパネルの解説によると、盛田良子さんという方のコレクションだそうで、さらに解説を読み進めると、ソニーの故盛田氏の夫人であると。なるほどぉ。。
ブラック 『 女のトルソ 』 1910-11
クレー 『 山への衝動 』 1939
ド・スタール 『 コンポジション(湿った土)』 1949
が購入で、
デュビュッフェ 『 土星の風景 』 1952
は寄贈されたものとのことです。
拝見させていただき、ありがとうございます。^o^
ド・スタールは、日本にある貴重な一枚ですね。
さて、今回は、長谷川利行 の特集展でもあります。
TVなんでも鑑定団で発見されて話題になった、『 カフェ・パウリスタ 』の初お披露目と共に、東京国立近代美術館に寄託されている作品を含め、全8点を一斉に展示!
『 カフェ・パウリスタ 』 1928 (S03)
『 ガイコツと瓶のある静物(頭蓋骨のある静物)』 1928 (S03) 寄託
『 岸田国士像 』 1930 (S05)
『 前田夕暮像 』 1930 (S05)
『 タンク街道 』 1930 (S05) 寄託
『 鉄工場の裏 』 1931 (S06)
『 お化け煙突 』 1935-36 (S10-11) 寄託
『 新宿風景 』 1937 (S12)頃
『 ノアノアの女 』 1937 (S12) 寄託
『 カフェ・パウリスタ 』 もそうですが、『 ノアノアの女 』 も良かったです。こんな秀作を観られるとは、収穫です。
この他にも、
エルンスト 『 つかの間の静寂 』 1953-57
あら、こんなのありましたか!
近藤浩一路 『 鵜飼六題 』 1923 のうち、「飛汀」と「深潭」
も出ています。六題全部一度に観てみたい。
岸田劉生 『 寒山拾得 』 1928 紙本墨画
劉生のめずらしい日本画ですが、良いです。味があるぅ。
いつも満足の、東京国立近美 所蔵品展ですが、今回は特に大満足&お勧めです。
■ 東京国立近代美術館 所蔵作品 展
会場: 東京国立近代美術館
期間: 2010.10.23 - 2010.12.19
URL: http://www.momat.go.jp/Honkan/permanent20101023.html
→ 東京国立近代美術館の情報
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2010.10.28(木):
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2010.10.27(水):
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2010.10.25(月):
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2010.10.24(日):
「手塚雄二」 展 一瞬と永遠のはざまで
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手塚雄二氏の作品は 1999年の再興院展に出品された『 雷神雷雲 』の、ドど迫力に、最初にガツンとやられた。
今回、菱田春草の『 落葉 』 1909 (M42) の感じを持った表現をさらに進めたような、深い深い山中の浸み入るような静寂と遠景を描いた作品が、いくつも出展されており、まとまって鑑賞できて、ありがたかった。
こういった感動、海外の人にも伝えたいのだが、どうやったらいいのか。。
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また、今回の展覧会用に新作も出品されているので、超お勧めです。
『 蔓模様 』 2010
→ 展覧会概要の記事
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2010.10.22(金):
YouTube Play 表彰イベント - グッゲンハイム美術館
グッゲンハイム美術館と Google YouTube とのコラボによる「新しく独創的なデジタル動画の発掘を目指す」というコンベンション。今年 6月15日から募集がスタートして 7月31日に締め切られ、23,000点以上もの応募があった。
この中から 25点が選ばれ、その受賞者たちを招いての表彰イベントが、昨日 10月21日(現地時間)、ニューヨークのグッゲンハイム美術館にて開催された。
ネット時代の初の試みとあって、手探り・試行錯誤なところも多かったようだが、今後、より充実していくことを期待したい。
→ 表彰式の模様動画
→ 受賞作品一覧
→ グッゲンハイム美術館
→ 募集締切時にアップした記事
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2010.10.21(木):
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2010.10.19(火):
没後120年「ゴッホ」 展、やるなぁ
AllPosters
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国立新美術館で開催中の ゴッホ展、開始16日にして、入場者 10万人突破だそうです。主催者さん、開始前に「50万人を見込む」と発表されていたそうですが、まさか、そこまでは行かないでしょうと思っていたのですが、このままだと、軽く越えそうですね。
さて、いつ、行けるかな。ミリエは来ているのかな?
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先日の東京国立近代美術館での「上村松園」 展も、1ヶ月強で 10万人以上。
『 焔 』 1918 (T07) 東京国立博物館
は、確か、「長谷川等伯」展の時に、東京国立博物館本館で所蔵品展として展示されていましたが、その時はガラガラ。ほぼ、一人独占状態で鑑賞できましたが、それが大規模回顧展となると、入場に数十分待ち行列となるのですから、不思議なものです。
→ ゴッホの作品一覧ページ
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2010.10.18(月):
モネ 『 プールヴィルの海岸 』
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ポーランドの国立ポズナニ美術館で 10年前に盗難に遭い、今年1月に犯人が捕まり見つかった作品
モネ 『 プールヴィルの海岸 』 1882
それが、やっと、ポーランド国立ポズナニ美術館 で 10月17日から一般展示公開となった。
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発見後、一般公開が遅れたのは、修復が必要であったためらしい。ポーランドには、モネの作品は、これ1枚だけとのことである。
盗難というと、先日、NHK BSを見ていたら、FBIに盗難絵画捜索サイト があることが判った。サイトを数ページ見ていると、「捜査に協力願います」というポップアップが出てくる。
→ モネの作品一覧
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2010.10.17(日):
バーンズ財団美術館 移転問題
バーンズ財団美術館は、現在の建物の老朽化等の問題から新館へ移転するという計画が 2009年10月に発表された。その概要はHPに紹介されている。
→ こちら
ところが、1年ほどを経て、新美術館の建築進行情報 が入ってきたと思いきや、それが、その後、どうも、穏やかならぬ状況らしい。
移転理由には財団の財政難があったとのことだが、その決定がバーンズ氏の意志に反しているという意見から、新美術館建築における資金が透明でないといった指摘等である。
今年2月には、The Art of the Steal という強烈なタイトルのドキュメンタリー映画も作成されている。
建築は既に開始されており、2,3年後には開館して、以前とは違い、多くの人が鑑賞できるようになるだろう。それ自体は喜ばしいことだろうが、このゴタゴタがそれまでに解決して、しこり無く無事オープンできるのか、心配なところだ。
→ バーンズ財団美術館
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2010.10.15(金):
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2010.10.13(水):
ドガの 浴女・シリーズ
オールポスターズ
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国内でドガの作品がまとまって展示されることは少ない。大抵、なにかのテーマの一部でバレエ舞台稽作品が1、2点出されるか、元 松方コレクション蔵で、右側のキャンバスが切り取られてしまった、いわく付きの左の作品とかが話題に取り上げられる程度である。
『 マネとマネ夫人像 』 1868-69 北九州市立美術館
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オールポスターズ
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それが、今回、ドガのバレエ・シリーズの傑作
『 エトワール(踊りの花形、スター とも)』
1876-77 オルセー美術館
を筆頭に 120点が集められ、日本では21年ぶりの回顧展というのだから、必見である。
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さて、個人的には、これまた、国内では、まとまって鑑賞できる機会が少ない、浴女・シリーズ が多く出展されていたのが嬉しかった。
浴女・シリーズ、会場のパネルには、裸体を天界から地上に引き下ろした云々、、とかの説明があったが、この時、マネの『 草上の昼食 』1863 から 20年も経ているのだから、今更であろう。ドガに、その意図は弱かったと思う。
モデルがモデルであることを意識しない「素顔」を大事としたドガのこと。バレリーナたちが、モデルとしてのポーズや表情を取り得ない状況下にあることから好ましい題材であったように、沐浴し、また、浴後に、無心に身体や髪を拭いたりしている女性たちもまた、格好の対象だったのだろう。
ただ、沐浴の女性に対しては、ドガ爺さんの好奇心が混じっていると思う。「若い女は、なぜに、そんなに長風呂で、上がった後も、こうも時間をかけて身体を拭いたり、髪を乾かしたりするんじゃろかい? 理解できん」 といった具合に。
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オールポスターズ
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しかし、中でも、この作品は逸品であり、すごく期待していたのだけれども、来ていなかった。。ざんねん。。。
『 浴後、うなじを拭く女 』 1898 オルセー美術館
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→ ドガの作品一覧ページ
→ 「ドガ」展 の情報はこちら
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2010.10.12(火):
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