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「 長恨歌 」 と絵画: 第十二段


白居易「 長恨歌 」第十二段を紹介するページです。
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訳文:
衣を手に取り、枕を押しやって、起き上がっておどおどし、
珠箔(真珠の簾)や銀屛(銀の屏風)が、邐迤として(するすると)開かれていきます。
妃の雲鬢(雲のような髪)は半ば垂れて、眠りから覚めたばかりの姿で、
花の冠も整えないまま、堂を降りて来ました。
風が吹いて仙女の袂を飄颻として(ひろひらと)ひるがえし、
まさに霓裳羽衣の舞のようであります。
玉のような容貌は寂しげで、涙をはらはらとこぼし、
それは、一枝の梨の花が、春の雨に打たれるような風情でありました。

読み下し文:
衣を攬り、枕を推し、起ちて徘徊す
珠箔・銀屛、邐迤として開く
雲鬢半ば垂れて、新たに睡りより覚む
花冠整へず、堂を下りて来たる
風は仙袂を吹きて飄颻として挙がり
猶ほ、霓裳羽衣の舞に似たり
玉容寂寞として、涙、闌干たり
梨花一枝、春雨を帯ぶ

白文:
攬衣推枕起徘徊
珠箔銀屛邐迤開
雲鬢半垂新睡覚
花冠不整下堂来
風吹仙袂飄颻挙
猶似霓裳羽衣舞
玉容寂寞涙闌干
梨花一枝春帯雨