12-01. 摂津国 御陣の事 |
12-02. 京都四条こゆい町 糸屋 後家の事 |
12-03. 二条殿・烏丸殿・菊庭殿・山科右衛門督殿・嵯峨策彦・武藤弥平衛、病死の事
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12-04. 法花 浄土宗論の事 12-06. 赤井悪右衛門 退参の事 12-08. 常見検校の事 12-10. 北畠中将殿 御折檻状の事 12-12. 謀書の事 12-14. 氏政 甲州表へ働きの事 |
12-05. 丹波国 波多野兄弟 張り付けの事 12-07. 荒木 伊丹城・妻子捨て忍び出づるの事 12-09. 宇治橋 取り懸けの事 12-11. 人売りの事 12-13. 伊丹城 謀叛の事 |
12-15. 伊丹の城にこれある年寄ども、妻子兄弟 置き捨て退出の事 |
12-16. 親王様 二条御新造へ行啓の事 12-18. 伊丹城 相果たし、御成敗の事 |
12-17. やはた八幡空 造営の事 |
貞安 問い言う | 法花八軸の中に 念仏あるや? |
法花 言う | 答、念仏これあり |
貞安 言う | 念仏の義あらば、何ぞ『無間に落つる念仏』と、法花に説くや? |
法花 言う | 法花の弥陀と、浄土の弥陀と、一体か? 別体か? |
貞安 言う | 弥陀は、いずくに有る弥陀も一体よ |
法花 言う | さては、何ぞ浄土門に、法花の弥陀を『捨閉閣抛』と捨るや? |
貞安 言う | 念仏を捨てよと言うに非ず。念仏を修する機の前に、念仏の他の『捨閉閣抛』と云うなり |
法花 言う | 念仏を修する機の前に法花を捨てよ、という経文ありや? |
貞安 言う | 法花を拾つるという証文こそあれ、浄土経に云う『善立方便 顕示三乗』と云々、また『一向専念 無量寿仏』云々 |
法花の無量之儀経に、方便を以て『四十余年 未顕真実』と云えり | |
貞安 言う | 40余年の法門を以て爾前を捨て、方座第 4の『妙』の 1字は、捨つるか? 捨てざるか? |
法花 言う | 40余年、4妙の中には?、、何ぞや?? |
貞安 言う | 法花の『妙』よ。汝知らざるか!? |
一 | 今度、江州 浄厳院において浄土宗と宗論仕り、法花衆 負け申すに付いて、京の坊主:普伝、ならびに塩屋伝介、仰せ付けられ候事。 |
一 | 向後、他宗に対し、一切 法難いたすべからざるの事。 |
一 | 法花一分の儀、立て置かるべきの旨、かたじけなく存知たてまつり侯。法花上人衆、ひとまず浪人仕り、重ねて召し置かるるの事。 |