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信長公記(巻の6)
巻の6 の現代語表記と登場人物関連のページです。
6-01: 松永多門 城渡し進上 付けたり不動国行
6-03: 石山・今堅田 攻められ候の事
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-07: 公方様 真木島に至りて御退座の事
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
6-04: 公方様 御構え取巻きの上にて御和談の事
6-06: 大船 作られ侯事
6-08: 真木島にて御降参 公方様 御浪人の事
6-09: 大船にて高島へ御働き、木戸・田中両城攻めらるる事
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
6-11: 阿閉 謀叛の事
■
巻の6
1573 (元亀 4) 年 癸酉
-
6-01:
松永多門 城渡し進上 付けたり不動国行
去年の冬、
松永右衛門佐
松永久通
、御赦免に付きて、多門の城
(奈良県奈良市)
相渡し侯。
すなわち、
山岡対馬守 ( 山岡景佐 )
山岡景佐
を定番として多門に置かせられ、
正月 8日、
松永弾正
松永久秀
、濃州 岐阜へ罷り下り、天下無双の名物「不動国行」
(*1)
進上侯て、御礼申し上げらる。以前も、世に隠れなき「薬研藤四郎」
(*2)
進上なり。
→
*1
:「不動国行」:太刀。1657年(明暦 3年)明暦の大火で焼失
→
*2
:「薬研藤四郎」:脇差
-
6-02:
公方様御謀叛 付17ヶ条
さるほどに、
公方
足利義昭
様、内々 御謀叛おぼしめし立つるの由、その隠れなく侯。
子細は、非分の御働きども御勿体なきの旨、去年、17ヶ条を捧げ、御意見の次第。
条々
一
御参内の儀、
光源院
足利義輝
殿、御無沙汰に付きて、果して御冥加無き次第、事旧く。これによって、当御代の儀、年々懈怠なき様にと、御入洛の刻より申し上げ侯ところ、早おぼし召し忘れられ、近年、御退転、勿体なく存じ侯事。
一
諸国へ御内書を遣わされ、馬・その他、御所望の体、外聞 如何に侯の間、御遠慮を加えられ、もっともに存じ侯。但し、仰せ遣わされ侯はで叶はざる子細は、信長に仰せ聞かせられ添状仕るべきの旨、兼ねて申し上げなされ、その心得の由 侯つれども、今は、さも御座なく、遠国へ御内書をなされ、御用仰せらるるの儀、最前の首尾に相違い侯。何方にもしかるべき馬など御耳に入れ候はば、信長馳走申し、進上仕るべきの由、申し旧し侯ひき。さ様には侯はで、密々を以て直に仰せ遣わさるる儀、しかるべからずと存じ候事。
一
諸侯の衆、方々御届け申し、忠節疎略なき輩には似相の御恩賞を宛がわれず、今々のさしたる者にもあらざるには、御扶持を加えられ侯。さ様に侯ては、忠・不忠も要らざるに罷りなり侯。諸人の思惑、しかるべからざる事。
一
今度、雑説に付きて、御物を退けさせられ侯由、都鄙その隠れなく侯。それについて、京都以外の総意たる由、驚き存じ侯。御構えに普請以下、苦労造作を仕り侯て、御安座の儀侯ところ、御物を退けられ侯て、再び何方へ御座を移さるべく侯のや? 無念の子細に侯。さ侯時は、信長の辛労も徒に罷りなり侯事。
一
賀茂の儀、
岩成
岩成友通
に仰せ付けられ、百姓前 固く御糺明の由、表向き御沙汰侯て、御内儀は御用捨の様に申し触し侯。総別、かようの寺杜方御欠落、如何にと存じ侯へども、
岩成
岩成友通
堪忍届かず、難儀せしむるの由に侯間、まず、この分にも仰せ付けられ、御耳をも休められ、また、一方の御用にも立てられ侯様にと存じ侯ところ、御内儀、この如くに侯へば、しかるべからずと存じ侯事。
一
信長に対し等閑なき輩、女房衆以下までも、おぼし召し当らるる由に候、迷惑せしめ侯。我等に疎略なき者と聞こし召され侯はば、ひとしお御目にかけられ侯様に御座侯てこそ、かたじけなく存ずべく侯を、かいざまに御心得なされ候。如何の子細に侯や? の事。
一
つつがなく奉公いたし、何の科も御座侯はねども、御扶助を加えられず、京都の堪忍届かざる者ども、信長に頼り、歎き申し侯。定めて私に言上侯はば、何とぞ御憐みも、これあるべきかと存じ侯ての事に候間、且は不便に存知、且は公儀の御ためと存じ候て、御扶持の儀、申し上げ侯へども、一人も御許容なく候。あまり、ぶんさんなる御諚どもに侯間、その身に対しても面目無く存じ候。観世與左衛門・古田可兵衛・上野紀伊守 が類の事。
一
若州 安賀庄 御代官の事、栗屋孫八郎 訴訟申し上げ侯間、去りがたく存じ、種々執り申し参らせ候も、御意得 断たず過ぎ来侯事。
一
小泉
女家に預け置きし雑物、並びに質物に置き侯、腰刀・脇差等まで、召し置かるる由に侯。小泉 何とぞ謀叛をも仕り、造意曲事の子細も侯はば、根を断ち、葉を枯しても、勿論に侯。これは、計らざる喧嘩にて果て侯間、一旦、法度を守らるれば、もっともに侯。これほどまで仰せ付けられ侯儀は、御欲徳の儀によりたると、世間に存ずべく侯事。
一
「元亀」の年号、不吉に侯間、改元しかるべしの由、天下の沙汰に付きて申し上げ侯。禁中にも御催しの由侯ところ、聊の雑用 仰せ付けられず、今に延々に侯。これは天下の御ために侯ところ、御油断しかるべからずと存じ侯事。
一
烏丸 ( 烏丸光康 )
烏丸光康
事、勘気を蒙らるるの由に侯。息の儀は、御慣りも余儀なく侯ところ、誰やらん、内儀の御使を申し侯て、金子を召し置かれ出頭させられ侯由侯。歎かわしく侯。人により、罪によりて、過怠として仰せ付けられ侯趣もこれあるべく侯。これは、賞性の仁に侯。当時、公家には、この仁の様のところ、この如き次第、外聞咲止
[しょうし]
に存じ侯ひつる事。
一
他国より御礼申し上げ金銀を進上、歴然に侯ところ、御隠密 侯ておかせられ、御用にも立てられず侯段、何の御ために侯や? の事。
一
明智
明智光秀
、地子銭を納め置き、買物の代りに渡し遣わし侯を、山門領の由、仰せ懸けられ、預け置き侯者の御押えの事。
一
去る夏、御城米 出だされ、金銀に御売買の由に侯。
公方
足利義昭
様 御商売の儀、古今に承り及ばず侯。今の時分に侯間、御倉に兵粮これある体こそ、外聞、もっともに存じ侯。この如きの次第、驚き存じ侯事。
一
御宿直に召し寄せられ侯 若衆に、御扶持を加えられたく、おぼし召され侯はば、当座当座、何なりとも御座あるべき事に侯ところ、あるいは御代官職 仰せ付けられ、あるいは非分の公事を申すにつかせられ侯事、天下の褒貶、沙汰の限りに侯事。
一
諸侯の衆、武具・兵粮以下の嗜みはなく、金銀を専らに蓄うるの由に侯。浪人の支度と存じ侯。これも、
上様
足利義昭
、金銀を取り置かれ、雑説のみぎりは、御構えを出だされ侯に付いて、下々までも「さては京都を捨てさせらるべき趣」と、見及び申し侯ての儀たるべく、上 1人を守り侯段、珍らしからず侯事。
一
諸事に付いて御欲かましき儀、理非も外聞にも立ち入らざる由、その聞こえ侯。しかる間、不思議の土民百姓に至るまでも「悪御所」と申しなす由に侯。 普光院殿
( 足利義教 )
を、さように申したると伝え承り侯。それは、各別の儀に侯。何故、かくの如き御陰事を申し侯や。ここを以て、御分別参るべきかの事。以上。
右の旨、御意見のところ、金言 御耳に逆らい侯。
将軍 足利義昭、追い落としの開始。
-
6-03:
石山・今堅田 攻められ候の事
然るところ、遠州表は
武田信玄
武田信玄
差し向かい、江北表は
浅井下野 (
浅井久政
)
浅井久政
・
同:
備前
浅井長政
父子、越前の
朝倉
朝倉義景
、彼らの大軍に取り合い、虎後前山 番手半ばに候て「方々 御手塞がり」の由、下々申し候につきての儀に侯哉。
然りといえども、信長、年来の御忠節 虚しく候はん事、都鄙の嘲哢、御無念におぼし召され、
日乗上人
日乗朝山
・
島田所之助
島田秀満
・
村井長門守
村井貞勝
、3使を以て、御好みの如く、人質ならびに、御誓紙 御進上なされ、御等閑なき趣、種々様々、御歎き候といえども、御和談これ無し。
結句、
光浄院
(山岡景友)
・
磯貝新右衛門 ( 磯貝久次 )
磯貝久次
・ 渡辺、体の者、内々 御言葉を加えられ、彼ら才覚にて、今堅田
(滋賀県大津市)
へ人数を入れ、石山
(滋賀県大津市)
に砦の足懸りを構え侯。
すなわち追い払うべきの旨、
柴田修理亮
柴田勝家
・
明智十兵衛尉
明智光秀
・
丹羽五郎左衛門尉
丹羽長秀
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
、4人に仰せ付けらる。
2月20日に罷り立ち、24日に勢田
(滋賀県大津市)
を渡海し、石山へ取り懸け候。
山岡光浄院 大将として伊賀・甲賀衆を相加え在城なり。然りといえども、未だ普請半作の事に候間、
2月26日、降参申し、石山の城 退散。すなわち破却させ、
2月29日、辰剋(8:00)、今堅田へ取り懸け、
明智十兵衛
明智光秀
囲い舟をこしらえ、海手の方を東より西に向って攻められ候。
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
両人は、辰巳(東南)角より戌亥(北西)へ向って攻められ侯。 終に午剋(12:00)に、
明智十兵衛
明智光秀
、攻め口より乗り破り訖んぬ。数輩斬り捨て、これにより、志賀郡過半を相静め、
明智十兵衛
明智光秀
坂本に在城なり。
柴田修理
柴田勝家
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
・
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
、両 3人 帰陣侯ひしなり。
公方
足利義昭
様、御敵の御色を立させられ侯ひしなり。
京童、落書にいう、
かそいろも やしなひ立し 甲斐もなく いたくも花を 雨のうつ音
と書き付け、洛中に立て置き侯らひし。
-
6-04:
公方様 御構え取巻きの上にて御和談の事
3月25日、信長 御入洛の御馬を出だされ、然るところに、
細川兵部大輔
細川藤孝
・
荒木信濃守
荒木村重
両人 御味方の御忠節として、29日に逢坂
(滋賀県大津市)
まで両人、御迎えに参らる。御機嫌 申すばかりも無し。
東山 智恩院に至りて、信長御居陣。諸手の勢衆、白川と粟田口・祇園・清水・六波羅・鳥羽・竹田の在々所々に陣取り侯。
この時、大郷
(*3)
の御腰物、
荒木信濃
荒木村重
に下され、名物の御脇差、
細川兵部大輔
細川藤孝
殿へ。
4月3日、まず、洛外の堂塔寺庵を除き、御放火侯。この上にても、上意次第たるべきの旨、御扱いをかけられ侯へども、御許容なきの間、御了簡に及ばれず。
翌日、また、御構えを押え、上京 御放火侯。
ここにて、かかわり難くおぼしめされ、御和談あるべきの旨、上意侯。
「 もっとも 」の由侯て、4月6日、信長公 御名代として、
津田三郎五郎
織田信広
御入眼
[じゅがん]
の御礼 仰せ上げられ、異なる子細なく侯間、
→
*3
:郷義弘 作
-
6-05:
百済寺伽藍 御放火の事
7月7日、信長公、御帰陣。その日は守山
(滋賀県守山市)
に御陣取り、これより直ちに百済寺
(滋賀県東近江市)
へ御出で、2,3日御逗留あって、
鯰江
(滋賀県東近江市)
の城に
佐々木右衛門督
六角義治
立て籠もるを、
攻め衆人数:
佐久間右衛門尉
佐久間信盛
・
蒲生右兵衛大輔
蒲生賢秀
・
丹羽五郎左衛門尉
丹羽長秀
・
柴田修理亮
柴田勝家
に仰せ付けられ、四方より取り詰め、付城させられ侯。
近年、鯰江の城、百済寺より持ち続け、一揆同意たるの由、聞こし召し及ばる。
4月11日、百済寺 堂塔・伽藍・坊舎・仏閣、ことごとく灰燼となる。哀れなる様、目も当てられず。
その日、岐阜に至りて御馬を納められ侯ひき。
-
6-06:
大船 作られ侯事
『
公儀
足利義昭
、右の御憤りを休ませられず、終に天下御敵たるの上、定めて湖境として相塞がせらるべし。その時のために大船をこしらえ、5千も 3千も一度に押し付け越さるべき 』の由候て、
5月22日、佐和山
(滋賀県彦根市)
へ御座を移され、多賀・山田
(滋賀県犬上郡)
山中の材木を取らせ、佐和山麓 松原へ、勢利川通り引き下し、国中の鍛冶・番匠・杣を召し寄せ、 御大工:
岡部又右衛門
岡部又右衛門
棟梁にて、
「 舟の長さ 30間(55m)、横 7間(13m)、櫓を 100挺立たさせ、艫舳に櫓を上げ、丈夫に致すべき 」の旨、仰せ聞かされ、在 佐和山なされ、油断なく、夜を日に継ぎて仕り侯間、ほどなく、7月 3日、出来訖んぬ。事もおびただしき大船、上下、耳目を驚かすこと、案の如し。
7月 5日、【
公方
足利義昭
様、また御敵の御色を立てられ、御構えには
日野 ( 日野輝資 )
日野輝資
殿・
藤宰相殿・ 伊勢守殿・三淵大和守 置かれ、真木島
(京都府宇治市)
に至りて御座を移され侯!】の由、注進これあり。
すなわち、7月6日、信長公、かの大船に召され、風吹き侯といえども、坂本ロ
(滋賀県大津市)
ヘ押し付け、御渡海なり。その日は坂本に御泊。
7月7日、御入洛、二条 妙覚寺に御陣を居えられ侯。猛勢を以て御構え取り巻かる。公家衆、大軍に耳目を驚かし、御詫言申し、人質進上申さる。各々も御同陣にて候なり。
-
6-07:
公方様 真木島に至りて御退座の事
7月16日、真木島 へ信長 御馬を寄せられ、五ヶ庄
(京都府宇治市)
の上、やなぎ山に御陣を取らさせられ、
「 すなわち、字治川乗り渡し、真木島 攻め破らるべき 」の旨、仰せ出ださる。
誠に名も高き宇治川、漲り下って逆巻き流るる大河の表、渺々として冷しく、たやすくうち越すべき事、大事と、各々存知せられ侯といえども、ご容赦あるべき御気色これなく、
「 延引致すにおいては、信長公 御先陣なさるべき 」の旨に侯。遁れがたき題目なり。
ついては「 両手を分ちて打ち越すべき 」の趣、仰せ出だされ侯。
さ候間、先例に任せ、川上 平等院の丑寅(北東)より、昔、梶原と佐々木四郎、先陣を争いて渡らせられ侯所
(*4)
を、
稲葉伊予
稲葉一鉄
・ 息:
右京助
稲葉貞通
・ 同:彦六 先陣にて、
斎藤新五
斎藤利治
・
氏家左京助
氏家直昌
・
伊賀伊賀守
安藤守就
・
不破河内
不破光治
・ 息:
彦三
不破直光
・
丸毛兵庫頭
丸毛長照
・
息:
三郎兵衛
丸毛兼利
・
飯沼勘平
飯沼長継
・
市橋伝左衛門
市橋利尚
・
種田助丞
種田正隣
、どっと打ち越し、平等院の門前へ打ち上り、鬨の音を上げて、すなわち、近辺に煙を揚げらる。
また、川下 五ヶ庄、前川を西に向いて越され候衆:
佐久間右衛門
佐久間信盛
・
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
・
柴田修理亮
柴田勝家
・
羽柴筑前守
羽柴秀吉
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
・
明智十兵衛
明智光秀
・
荒木摂津守
荒木村重
・
長岡兵部大輔
細川藤孝
・ 息:
與一郎 (
細川忠興
)
細川忠興
・
蒲生右兵衛大輔
蒲生賢秀
・ 息:
忠三郎 (
蒲生氏郷
)
蒲生氏郷
・
永原筑前守
永原重康
・
進藤山城守
進藤賢盛
・
後藤喜三郎
後藤高治
・
永田刑部少輔
永田正貞
・
山岡美作守
山岡景隆
・ 息:
孫太郎 ( 山岡景宗 )
山岡景宗
・
山岡玉林
山岡景猶
・
多賀新左衛門
多賀常則
・
山崎源太左衛門 ( 山崎秀家 )
山崎秀家
・平野・
小河孫一
小川祐忠
・
弓徳左近兵衛 ( 久徳左近兵衛 )
久徳左近兵衛
・
青地千代寿 ( 青地元珍 )
青地元珍
・
京極小法師 ( 京極高次 )
京極高次
・
池田孫次郎 ( 池田秀雄 )
池田秀雄
。
ココでは、稲葉貞通=「右京助」という名前で、他に「彦六」という名の弟がいることになっているが、その他では 稲葉貞通自身が「彦六」という名前になっているので混乱。要注意。
ここでは、結構、若年層が駆り出されている。戦力が足りなかったのか、急速に拡大させていくニーズがあったのであろう。
→
*4 参考
:
「平家物語」宇治川先陣
-
6-08:
真木島にて御降参 公方様 御浪人の事
7月18日 巳刻(10:00)、両口一度に、その手その手を争い、中島へ西へ向って、どっと打ち渡され侯。誠に事もおびただしく、大河、御威光を以て難なく打ち越し、暫く人馬の息をつかせ、その後、真木島へ心懸け、南向きに旗首を揃え、真木島より出でる足軽を追い立て、
佐久間
佐久間信盛
・
蜂屋
蜂屋頼隆
両手へ、随分の頸数 50余り討ち取るなり。
四方より真木島外構えを乗り破り、焼き上げ攻められ、
公方
足利義昭
様、『 御城廓はこれに過ぎたる御構え、これなし 』とおぼし召され御動座侯といえども、今は詮なく、御手前の御一戦に取り詰め侯。
『 今度、させる御不足も御座無きのところ、ほどなく御恩を忘れ御敵になられ侯の間、ここにて御腹めさせ候わんずれども、天命恐ろしく、御行衛おぼし召すままにあるべからず。御命を助け、流し参せられ侯て、先々にて、人の褒貶に乗せ申さるべき 』由にて、若公様をば止め置かれ、
「 怨みをば、恩を以て報ぜらるる 」の由にて、河内国 若江の城
(大阪府東大阪市)
まで、
羽柴筑前守秀吉
羽柴秀吉
御警固にて、送り屈けらる。誠に、日頃は輿車美々しく御粧いの御成り、歴々の御上﨟たち、歩立ち・赤足にて、取る物も取り敢えず御退座。
一年 御入洛のみぎりは、信長公 供奉なされ、誠に草木もなびくばかりの御威勢にて、甍を並べ前後を囲い、「 御果報いみじき公方様なり 」と、諸人 敬い侯へき。
この度は引き替え、御鎧の袖を濡らさせられ、「貧報公方」と上下指を差し嘲哢をなし、御自滅と申しながら、哀れなるあり様、目も当てられず。
真木島には、信長より
細川六郎
細川昭元
殿を入れ置き申され、諸勢南方表 打ち出だし、在々所々焼き払う。 7月21日、京都に至りて御馬を納められ訖んぬ。
公方
足利義昭
様御同意として、叡山の麓、一乗寺に足懸りこしらえ、 渡辺宮内少輔 ・
磯貝新右衛門
磯貝久次
両人 立て籠り侯、降参申し退散。(
磯貝新右衛門
磯貝久次
、紀伊国山中に蟄居侯のを、誅せられ侯なり。→
#11-04
)
山本対馬守
山本対馬
、静原山に砦を構え、御敵として居城なり。
明智十兵衛
明智光秀
に仰せ付けられ、取り詰めをかせられ、
今度 上京 御放火について、町人迷惑仕るべしとおぼし召さる。地子銭・諸役銭等、指しかせられ、「 かたじけなき 」の由、申し侯て、即時に町々家屋、元の如く出来訖んぬ。
天下の所司代:
村井長門守
村井貞勝
に仰せ付けられ、在洛候て、天下諸色
[しょいろ]
申し付けられ侯なり。
-
6-09:
大船にて高島へ御働き、木戸・田中両城攻めらるる事
7月26日、信長公 御下り、直ちに江州 高島
(滋賀県高島市)
表、かの大船を以て御参陣。陸は御敵城:木戸
(滋賀県大津市)
・田中
(滋賀県高島市)
両城へ取り懸け攻められ、海手は大船を押し付け、信長公 御馬廻を以て攻めさせらるべきところ、降参申し罷り退く。
すなわち、木戸・田中両城、
明智十兵衛
明智光秀
に下さる。 高島の
浅井下野
浅井久政
・同:
備前
浅井長政
、彼ら進退の知行所へ御馬を寄せられ、
林與次左衛門
林員清
所に至りて御居陣なさる。当表、ことごとく御放火。
-
6-10:
岩成 討ち果たされ候事
さるほどに、
公方
足利義昭
様より仰せ付けられ、淀
(京都府京都市)
の城に、
岩成主税頭
岩成友通
・
番頭大炊頭
・
諏訪飛騨守
両 3人、立て籠り侯。
羽柴筑前守秀吉
羽柴秀吉
、調略を以て、
番頭大炊・諏訪飛騨 両人を引き付け、御忠節仕るべき旨、御請け申す。
しかる間、
永岡兵部大輔
細川藤孝
に仰せ付けられ、淀へ手遣い侯ところ、
岩成主税頭
岩成友通
、城中を懸け出で侯。すなわち、両人として、たて出だし侯。
斬って回り侯を、
永岡兵部大輔
細川藤孝
臣下:
下津権内
下津権内
と申す者、組み討ちに頸を取り、高島へ持参侯て、頸を御目に懸け、
「 高名比類なき 」の旨、御感なされ、かたじけなくも、召されたる御道服を下され、面目の至り、冥加の次第なり。
何方も御存分に属せられ、8月4日、濃州 岐阜に至りて御帰陣。
-
6-11:
阿閉 謀叛の事
8月 8日、江北:
阿閉淡路守
阿閉貞征
、御味方の色を立て、すなわち、夜中、信長 御馬を出だされ、その夜、御敵城:月ガ瀬
(滋賀県東浅井郡)
の城、開け退き侯なり。
8月10日、大嶽
(滋賀県東浅井郡)
の北、山田山
(滋賀県長岡市)
にことごとく陣取らせ、越前への通路 御取り切り侯。
朝倉式部大輔義景
朝倉義景
後巻として、2万ばかり罷り立ち、與語・木本・田部山
(滋賀県長浜市)
に陣取り候。
近年、
浅井下野守
浅井久政
、大嶽の下、焼尾という所こしらえ、
浅見対馬
を入れ置き侯。これまた、
阿閉淡路
阿閉貞征
と同心に、御味方の色を立て、御忠節とし、
8月12日、大嶽の下、焼尾へ、浅見対馬 覚悟にて、御人数引き入れ侯。
その夜は、以ての外 風雨に侯といえども、虎後前山には信長公の御息嫡男:
勘九郎
織田信忠
殿を置き申され、信長、雨に濡れさせられ侯て、御馬廻 召し連れられ、太山 大嶽へ御先懸けにて攻め上らせられ、既に乗り入るべきところ、
越前より、番手として、斎藤・小林・西方院、3大将 人数 500ばかり立て籠り、色々降参仕り侯。 もっとも討ち果たさるべき事に侯へども、
『 風雨といい、夜中、大嶽 落去の体、
朝倉左京大夫
朝倉義景
存知せられまじき侯の間、この者ども命を助け、敵陣へ送り遣わされ、この表かかわり難き仕合せ、敵の勢衆に知らせ、その上、
朝倉左京大夫
朝倉義景
陣所へ打ち向けらるべき 』の御存分にて、右籠城の者、敵所へ送り遣わさる。
大嶽には、
塚本小大膳
塚本小大膳
・
不破河内
不破光治
・ 同:
彦三
不破直光
・
丸毛兵庫
丸毛長照
・同:
三郎兵衛
丸毛兼利
入れ置かれ、直ちにまた、丁野
[よう]
の山、信長 御取り懸け侯。
平泉寺の玉泉坊 番手として立て籠り侯。これも御侘言申し、罷り退く。
然らば、信長 御諚には、
「 必定! 今夜、
朝倉左京大夫
朝倉義景
退散すべく侯! 」
先手に差し向け侯衆:
佐久間右衛
佐久間信盛
・
柴田修永門
柴田勝家
・
瀧川左近
滝川一益
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
・
羽柴筑前
羽柴秀吉
・
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
・
氏家左京助
氏家直昌
・
伊賀伊賀守
安藤守就
・
稲葉伊予
稲葉一鉄
・
稲葉左京助
稲葉貞通
・稲葉彦六・
蒲生右兵衛大輔
蒲生賢秀
・
蒲生忠三郎
蒲生氏郷
・
永原筑前
永原重康
・
進藤山城守
進藤賢盛
・理田刑部少輔・
多賀新左衛門
多賀常則
・
弓徳左近
久徳左近兵衛
・
阿閉淡路
阿閉貞征
・ 同:
孫五郎 ( 阿閉貞大 )
阿閉貞大
・
山岡美作守
山岡景隆
・ 同:
孫太郎
山岡景宗
・
山岡玉林
山岡景猶
、 この他、歴々の諸卒、
「 ここを逃し侯はぬ様に覚悟仕るべき 」の旨、再往再三 仰せ遣わさる。
その上、御いらでなされ、13日夜中に越前衆陣所へ、信長、また御先懸けなされ、駆けつけられ侯。然れども、度々仰せ遣わされ侯 御先陣に差し向け侯衆 油断侯て、信長の御先懸けなされ侯を承り侯て、御後へ参られ侯。地蔵山を越え侯て御目にかかり侯へば、
「 数度 仰せ合せられ侯に、見合せ侯段、各々手前の卑怯、曲事!!」の由、御諚侯ところに、信長へ越され申し、面目も御座なきの旨、
瀧川
滝川一益
・
柴田
柴田勝家
・
丹羽
丹羽長秀
・
蜂屋
蜂屋頼隆
・
羽柴
羽柴秀吉
・
稲葉
稲葉一鉄
はじめとして、謹んで申し上げられ侯。
佐久間右衛門
佐久間信盛
涙を流し、
「 さように仰せられ侯へども、我々ほどの内の者は持たれまじく 」と、自讃を申され侯。 信長 御腹立ち 斜ならず、
「 その方は男の器用を自慢にて侯か? 何を以ての事! 片腹痛き申し様なり!」と仰せられ、御機嫌悪く、
御分別の如く、
朝倉左京大夫義景
朝倉義景
廃軍侯のを討ち取り、頸ども、我も我もと持参候。この時、御馬に召し御出だし侯。
「 中野河内
(滋賀県長浜市)
口、刀根
(福井県敦賀市)
口、二手に罷り退き侯。何方へ付き候て、然るべく候はんや?」と相支え、僉議まちまち侯ところに、信長 御諚には、
「 引檀
(福井県敦賀市)
・敦賀の味方城を心懸け 退くべく侯間、引檀ロヘ人数を付け侯へ 」と御諚侯。
妙案、中野河内ロヘは雑兵を退け、
朝倉左京大夫
朝倉義景
、名ある程の者どもを召し列れ、敦賀を指して逃れ候。やがて、刀根山の嶺にて懸け付け、心ばせの侍衆、帰し合い帰し合い、相支え塞ぎ戦ひ候へども敵わず、敦賀まで 11里(43km) 追い討ちに、頸数 3千余あり。
注文(手前にて見知の分):朝倉治部少輔・朝倉掃部助・三段崎六郎・朝倉権守・朝倉土佐守・河合安芸守・青木隼人佐・鳥居與七・窪田将監・詫美越後・山崎新左衛門・土佐掃部助・山崎七郎左衛門・山崎肥前守・山崎自林坊・細呂木治部少輔・伊藤九郎兵衛・中村五郎右衛門・中村三郎兵衛。中村新兵衛 ←
金松又四郎
兼松正吉
、これを討ち取る。
長島大乗坊・和田九郎右衛門・和田清左衛門・引檀六郎二郎・小泉四郎右衛門・
濃州
龍興
斎藤龍興
・
印牧弥六左衛門
、この他、宗徒の侍 数多討ち死。
ここに、
不破河内守
不破光治
が内の 原野賀左衛門と申す者、印牧弥六左衛門 を生け捕り、御前へ参り侯。御尋ねによりて前後の始末申し上ぐるのところ、
「 神妙の働き、是非なきの間、忠節致し侯はば、一命を御助けなさるべし 」と、御諚侯。ここにて、印牧 申す様に、
「
朝倉
朝倉義景
に対し、日頃、遺恨深重の事に侯といえども、今この刻、歴々討ち死侯ところに、述懐を申し立て生き残り、御忠節叶はざる時は、当座を申したるとおぼし召し、御扶持もこれなく侯へば、実儀も外聞も見苦しく候はんの間、腹を仕るべし 」と申し乞い、生害。前代未聞の働き、名誉、是非に及ばず。
同日、落城の数:大嶽・焼尾・月ガ瀬・丁野山・田部山・
義景
朝倉義景
本陣 田上山・引檀・敦賀・賤ケ岳・若州
粟屋越中 ( 粟屋勝久 )
粟屋勝久
所へ指し向け侯て付城、共に 10ヶ所退散。
さるほどに、信長、年来、御足半を御腰に付けさせられ侯。
今度 刀根山にて、
金松又四郎
兼松正吉
、武者一騎 山中を追い懸け、終に討ち止め、頸を持参侯。その時、素足に罷り成り、足は紅に染めて参り侯を御覧じ、日頃 御腰に付けさせられ候 御足半、この時
「 御用に立てられ侯 」由、御諚侯て、
金松
兼松正吉
に下さる。且は冥加の至り、面目の次第なり。
信長公、御武徳両道 御達者の故、案の内の大利を得させられ、
14日, 15日, 16日、敦賀に御逗留。所々の人質取り固め、
17日、木目峠
(福井県敦賀市)
打ち越え、国中へ御乱入。
8月18日、府中
(福井県越前市)
龍門寺に至りて御陣を居えさせられ、
朝倉左京大夫義景
朝倉義景
、我が館:一乗の谷
(福井県福井市)
を引き退き、大野郡の内、山田庄
(福井県大野市)
六坊と申し侯所へ逃れ侯。
さしも、やむごとなき女房達、輿車は名のみ聞きて、取る物も取り敢えず、徒歩裸足にて、我先に我先にと
義景
朝倉義景
の後を慕いて落ちられなり。誠に、目も当てられず、申すは、なかなか愚かなり。
然るところに、
柴田修理亮
柴田勝家
・
稲葉伊予
稲葉一鉄
・
氏家左京助
氏家直昌
・
伊賀伊賀守
安藤守就
はじめとして、
「 平泉寺口へ
義景
朝倉義景
を追いかけ、御人数 差し遣わされ、その上、諸卒手分けをして、山中へ分け入りて探し侯へ 」と仰せ出だされ、毎日、100人 200人ずつ、一揆ども、龍門寺 御大将陣へ括り縛り召し列れ参り侯を、御小姓衆に仰せ付けられ、際限なく討たせられ、目も当てられざる様体なり。
ここに、野仁の者ども、気高きかと有る人と見えたる女房の、下女をも連れ侯はで、唯一人これあるを探し出し、五三日いたらぬ奴原、止め置き侯ところに、ある時、硯を借りて鼻紙の端に書き置きをして、たばかり出で、井戸へ身を投げ果てられ侯。
後に、人々、これを見れば、この歌なり。
ありをれば よしなき雲も 立かかかる いざや入なむ 山のはの月
と、一首を書き置き、この世の名残り、これまでなり。見る人、哀れに思いて涙を流さずという者無し。
平泉寺の僧衆、御忠節仕るべきの由に候て、人数を出だし、手を合せ、
朝倉左京大夫義景
朝倉義景
、遁れ難き様体なり。
ここに、朝倉同名に
式部大輔
と申す者、情なく
義景
朝倉義景
に腹を切らせ、鳥井與七・
高橋甚三郎、介錯を致し、両人の者も追腹仕り侯。中にも
高橋甚三郎
働き比類なきの由に侯。
朝倉式部大輔義景
朝倉義景
の頸を府中 龍門寺へ持たせ越し、8月24日、御礼申さる。名字の総領といい、親類といい、前代未聞の働きなり。
義景
朝倉義景
の母儀、並びに、嫡男:阿君九 を尋ね出だし、
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
に仰せ付けられ、生害候なり。
さて、国衆縁々を以て、帰参の御礼、門前市をなす事に侯。すなわち、
義景
朝倉義景
が頸、
長谷川宗仁
長谷川宗仁
に仰せ付けられ、京都へ上らせ、獄門に懸けさせられ、越前一国平均侯間、国中の掟を仰せ付けられ、
前波播磨守
前波吉継
、守護代として置かせられ、
8月26日、信長公、江北 虎後前山まで御馬を納めらる。
8月27日、夜中に、
羽柴筑前守
羽柴秀吉
、京極つぶらへ取り上り、
浅井下野
浅井久政
・ 同:
備前
浅井長政
父子の間を取り切り、まず、
下野
浅井久政
居城を乗っ取り候。ここにて、浅井福寿庵、腹を仕り侯。さるほどに、年来、目を懸けられ候、
鶴松大夫
と申し侯て - 舞をよく仕り侯者にて侯 -
下野
浅井久政
を介錯し、さてその後、鶴松大夫 も追腹仕り、名誉 是非なき次第なり。
羽柴筑前守
羽柴秀吉
、
下野
浅井久政
が頸を取り、虎後前山へ罷り上り、御目に懸けられ侯。
翌日、また、信長、京極つぶらへ御上り侯て、
浅井備前
浅井長政
・赤生美作 生害させ、 浅井父子の頸、京都へ上らせ、これまた、獄門に懸けさせられ、また、
浅井備前
浅井長政
10歳の嫡男 御座侯を尋ね出し、関ヶ原という所に磔に懸けさせられ、年来の御無念を散ぜられ訖んぬ。ここにて、江北 浅井が後、一職進退に、
羽柴筑前守秀吉
羽柴秀吉
へ、御朱印を以て下され、かたじけなく面目の至りなり。
9月4日、信長、直ちに佐和山へ御出でなされ、
「 鯰江の城攻め破るべき 」の旨、
柴田
柴田勝家
に仰せ付けられ候。すなわち、取り詰め侯ところ、
佐々木右衛門督
六角義治
降参候て、退散なり。何方も御存分に任せらる。
9月6日、信長公、岐阜に至りて御帰陣。
さるほどに、
杉谷善住坊
杉谷善住坊
、鉄砲の上手にて侯。
先年、信長、千草峠 御越えのみぎり、
佐々木承禎
六角義賢
に頼まれ侯て、山中にて、鉄砲二玉を込み、12,3間(23m) 隔て無情に撃ち申す。されども、天道昭覧にて、信長の御身に少し宛、撃ちかすり、鰐の口 御遁れ侯て、岐阜御帰陣 侯ひき。→
#3-05
この頃、
杉谷善住坊
杉谷善住坊
は 鯰江香竹 を頼み、高島に隠居侯を、
磯野丹波
磯野員昌
召し捕え、
9月10日、岐阜へ
菅屋九右衛門
菅屋長頼
・
祝彌三郎
祝重正
、両人御奉行として、千草山中にて鉄砲を以て撃ち申し侯 子細を御尋ねなされ、おぼし召すままに御成敗を遂げらる。
立て埋みにさせ、頸をノコギリにて挽かせ、日頃の御憤を散ぜられ、上下一同の満足、これに過ぐべからず。
9月24日、信長、北伊勢に至りて御馬を出だされ、その日は 大柿
(岐阜県大垣市)
の城、御泊。
25日、太田の城
(岐阜県海津市)
、小稲葉山に御陣取り。
江州衆は、八風、おふじ畑 越えにて、26日、桑名表へ人数打ち出だし、西別所
(三重県桑名市)
に一揆立て籠り候を、
佐久間右衛門
佐久間信盛
・
羽柴筑前守
羽柴秀吉
・
蜂屋兵庫頭
蜂屋頼隆
・
丹羽五郎左衛門
丹羽長秀
4人として、取り懸け、攻め破り、数多 斬り捨てられ侯。
柴田修理
柴田勝家
・
瀧川左近
滝川一益
両人は、坂井の城
(三重県桑名市)
、片岡という者の構え、取り巻き攻められ候のところ、降参申し、10月6日 退き出で、
右両人 直ちに、深谷部の近藤の城 取り懸け、かね掘りを入れ攻められ、
これも御侘言申し、罷り退く。
10月8日、信長、東別所
(三重県桑名市)
へ御陣を寄せさせられ、これにより、伊坂・萱生・赤堀
(三重県四日市市)
・多奈部
(三重県いなべ市)
・桑部・南部
(三重県桑名市)
・千草・長深、田辺九郎次郎・中島勘解由左衛門、いずれも人質進上侯て、御礼申し上げ侯。
ここに、白山
(三重県津市)
の 中島将監、御礼に罷り出でず侯。しかる間、
佐久間
佐久間信盛
・
蜂屋
蜂屋頼隆
・
丹羽
丹羽長秀
・
羽柴
羽柴秀吉
、この 4人を仰せ付けられ、築山を築き、かね掘りを入れ攻められ侯。かかわり難く存知、この上にて御侘言申し、退散。
さるほどに、京都 静原山に立て籠りし御敵:
山本対馬
山本対馬
、
明智十兵衛
明智光秀
調略を以て生害させ、頸を北伊勢 東別所まで持ち来し進上。
御敵をなす者、ことごとく御存分に属し、御威光申すに足らず。
北伊勢一篇に罷りなり、河内長島も過半相果て、迷惑仕るの由に候。矢田
(三重県桑名市)
の城 、御普請 丈夫に仰せ付けられ、
瀧川左近
滝川一益
入れ置かる。
10月25日、信長、北伊勢より御馬を納められ、左は多芸山、茂りたる高山なり。右手は入川足入り多くありて、茂りたる事、大方ならず。山下に道一筋めぐり回って節所なり。
信長、退かせられしを見申し、御後ろへ河内の奴原、弓・鉄砲にて、山々先々へ移り回り、道の節所を支え、伊賀・甲賀のよき射手の者ども馳せ来て、さしつめ引きつめ、散々に討ち倒す事、際限無し。雨強く降りて、鉄砲は互いに入らざる物なり。 ここに越前衆の内、
毛屋猪介
毛屋猪介
、ここにては支え合せ、かしこにては叩き合い、数度の働き比類無し。
信長公の一長:
林新次郎
残し置かれ、数度追い払い、節所の詰りにては相支え、火花を散らし相戦う。林新次郎、ならびに、家子郎等、枕を並べ討ち死なり。
林 与力に、
賀藤次郎左衛門
と申す者、尾張国 久々取合いの内、ここはという時には良き矢を仕り侯て、人々存知たる射手なり。この度も、先へ懸かる武者をば射倒し、林新二郎と一所に討ち死。名誉という事も愚かなり。
その日は、午刻(12:00)より薄暮に及び、以ての外の風雨にて、下の人足等、寒死侯べき。夜に入って大柿城まで御出で、10月26日、岐阜 御帰陣なり。
霜月(11月) 4日、信長、御上洛。二条 妙覚寺 御寄宿。
三好左京大夫
三好義継
殿、非儀を相構えらるるによって、
家老の衆:多羅尾右近・池田丹後守・野間佐吉 両3人、別心を企て、
金山駿河
、万端一人の覚悟に任せ侯の間、金山駿河 を生害させ、
佐久間右衛門
佐久間信盛
を引き入れ、天主の下まで攻め込み侯のところ、
敵い難くおぼし召し、御女房衆・御息達、皆、刺し殺し、斬って出で、余多の者に手を負わせ、その後、
左京大夫
三好義継
殿、腹十文字に切り、比類なき御働き、哀れなる有様なり。
御相伴の人数:那須久右衛門・岡飛騨守・江川、右 3人、追腹仕り、名誉の次第、この節なり。
若江の城、両 3人御忠節に付いて、預け置かる。
12月 2日、信長公、岐阜に至りて御帰城候なり。
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巻首 -1567 年
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巻の 1 1565-68(永禄11)年
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巻の 2 1569 (永禄12) 年
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巻の 3 1570 (元亀元) 年
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巻の 4 1571 (元亀 2) 年
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巻の 5 1572 (元亀 3) 年
> 巻の 6 1573 (元亀 4) 年
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巻の 7 1574 (天正 2) 年
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巻の 8 1575 (天正 3) 年
・
巻の 9 1576 (天正 4) 年
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巻の10 1577 (天正 5) 年
・
巻の11 1578 (天正 6) 年
・
巻の12 1579 (天正 7) 年
・
巻の13 1580 (天正 8) 年
・
巻の14 1581 (天正 9) 年
・
巻の15 1582 (天正10) 年
この巻の登場人物と他巻リンク
織田信長
[39歳]
青地元珍
[13] あおち もとたか
織田の小姓。青地千代寿
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
14-01: 御爆竹の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
明智光秀
[45] あけち みつひで
織田の家臣。明智十兵衛
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-09: 大船にて高島へ御働き、木...
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-03: 河内国新堀城攻め干され...
8-06: 禁中において親王様 御鞠...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-03: 原田備中、御津寺へ砦 討...
10-01: 雑賀御陣の事
10-03: 御名物召し置かるるの事
10-08: 片岡の城 攻め干さる事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
11-01: 御茶の湯の事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-06: 赤井悪右衛門 退参の事
12-12: 謀書の事
12-13: 伊丹城 謀叛の事
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
13-08: 因幡・伯耆両国に至り...
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
14-01: 御爆竹の事
14-02: 御馬揃えの事
14-07: 8月朔日 御馬揃えの事
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-14: 人数備えの事
15-25: 家康公・穴山梅雪 御上...
15-26: 羽柴筑前守秀吉、備中...
15-29: 明智日向 西国出陣の事
15-31: 明智日向守 逆心の事
15-32: 信長公 本能寺にて御腹...
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
15-34: 江州安土城御留守居衆...
2-01: 六条合戦の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-10: 志賀御陣の事
4-05: 叡山御退治の事
5-01: 武者小路 御普請の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
浅井長政
[28] あざい ながまさ
北近江の戦国大名。浅井備前
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-09: 大船にて高島へ御働き、木...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-01: 義景・浅井下野・浅井備前...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-05: 千草峠にて鉄砲撃ち申すの事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-08: 姉川合戦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-02: 箕蒲合戦の事
4-05: 叡山御退治の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
浅井久政
[47] あざい ひさまさ
長政の父。浅井下野
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-09: 大船にて高島へ御働き、木...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-01: 義景・浅井下野・浅井備前...
朝倉義景
[60] あさくら よしかげ
越前の戦国大名
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-01: 義景・浅井下野・浅井備前...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
0-45: 公方様 御頼み 百ヶ日の内...
1-02: 一乗院殿 佐々木承禎...
3-10: 志賀御陣の事
4-05: 叡山御退治の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
足利義昭
[36] あしかが よしあき
第15代将軍
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-06: 大船 作られ侯事
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
9-06: 安土 御普請 首尾仕るの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
0-45: 公方様 御頼み 百ヶ日の内...
1-02: 一乗院殿 佐々木承禎...
1-03: 信長 御頼み 御請けの事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
1-05: 観世大夫 御能仕るの事
2-01: 六条合戦の事
2-03: 公方御構え 御普請の事
2-09: 伊勢 御参宮の事
3-03: 観世大夫・今春大夫 立合...
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-08: 姉川合戦の事
3-09: 野田福島御陣の事
3-10: 志賀御陣の事
5-01: 武者小路 御普請の事
足利義輝
[没] あしかが よしてる
第13代将軍。光源院
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
0-26: 丹羽兵蔵 御忠節の事
1-01: 公方様御生害の事
阿閉貞大
[--] あつじ さだひろ
貞征の子。阿閉孫五郎
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
11-10: 小相撲の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
阿閉貞征
[45] あつじ さだゆき
浅井の武将。阿閉淡路
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
11-14: 安部二右衛門 御忠節の事
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
15-14: 人数備えの事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
荒木村重
[38] あらき むらしげ
池田→ 織田へ。荒木摂津守
6-04: 公方様 御構え取巻きの上に..
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-03: 原田備中、御津寺へ砦 討...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-03: 御名物召し置かるるの事
11-01: 御茶の湯の事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-14: 安部二右衛門 御忠節の事
12-07: 荒木 伊丹城・妻子捨て...
12-15: 伊丹の城にこれある年...
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
13-01: 播州 三木落居の事
13-03: 大坂退散 御請け誓紙の事
2-01: 六条合戦の事
安藤守就
[70] あんどう もりなり
織田の家臣。伊賀伊賀守
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
0-16: 村木の砦 攻めらるの事
0-44: 稲葉山 御取り侯事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-10: 志賀御陣の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
飯沼長継
[--] いいぬま ながつぐ
織田の武将。飯沼勘平
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
10-01: 雑賀御陣の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
4-03: 大田口合戦の事
池田秀雄
[45] いけだ ひでお
六角→ 織田へ。池田孫次郎
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
13-02: 無辺の事
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
磯貝久次
[--] いそがい ひさつぐ
幕臣。磯貝新右衛門
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
11-04: 磯野丹波・磯貝新左衛...
磯野員昌
[50] いその かずまさ
織田の武将。磯野丹波
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
11-04: 磯野丹波・磯貝新左衛...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-08: 姉川合戦の事
4-01: 佐和山城 渡し進上の事
市橋利尚
[--] いちはし としひさ
織田の武将。市橋伝左衛門
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
0-20: 踊り 御張行の事
稲葉一鉄
[58] いなば いってつ
織田の家臣。稲葉伊予
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
0-44: 稲葉山 御取り侯事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-09: 野田福島御陣の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
稲葉貞通
[27] いなば さだみち
一鉄の子。稲葉右京助
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
15-05: 木曾義政 忠節の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
岩成友通
[--] いわなり ともみち
畿内の武将。岩成主税頭
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
10-01: 雑賀御陣の事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-01: 六条合戦の事
3-09: 野田福島御陣の事
5-01: 武者小路 御普請の事
氏家直昌
[--] うじいえ なおまさ
卜全の子。氏家左京助
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-02: 京都四条こゆい町 糸屋...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
岡部又右衛門
[--] おかべ またえもん
熱田神宮の宮大工の棟梁
6-06: 大船 作られ侯事
8-04: 三州 長篠 御合戦の事
9-06: 安土 御普請 首尾仕るの事
小川祐忠
[--] おがわ すけただ
織田の武将。小河孫一
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
14-01: 御爆竹の事
15-02: 御爆竹の事
4-04: 志むら攻め干さるるの事
織田信忠
[18] おだ のぶただ
信長の嫡男。勘九郎
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-03: 河内国新堀城攻め干され...
8-04: 三州 長篠 御合戦の事
8-12: 菅九郎殿 岩村 御存分に仰...
8-13: 菅九郎殿 御位の事
9-01: 安土 御普請の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
10-10: 中将信忠御位の事
10-14: 中将信忠へ御名物11種...
11-01: 御茶の湯の事
11-03: 回禄せし御弓衆 御折檻...
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-10: 小相撲の事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-06: 赤井悪右衛門 退参の事
12-07: 荒木 伊丹城・妻子捨て...
12-14: 氏政 甲州表へ働きの事
13-05: 阿賀の寺内 申し付くる...
13-08: 因幡・伯耆両国に至り...
13-09: 大坂退散の事
14-01: 御爆竹の事
14-02: 御馬揃えの事
14-06: 因幡国 鳥取城 取り詰...
14-07: 8月朔日 御馬揃えの事
14-11: 伊賀国へ 信長 御発向...
15-01: 御出仕の事
15-02: 御爆竹の事
15-03: 伊勢大神宮 上遷宮の事
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-06: 信州 高遠の城、中将信...
15-08: 武田四郎 甲州 新府 退...
15-09: 信長公 御乱入の事
15-10: 武田四郎 父子 生害の事
15-12: 武田典厩 生害、下曾禰...
15-18: 諸勢 帰陣の事
15-19: 御国割りの事
15-20: 恵林寺 御成敗の事
15-22: 信州 川中島表、森勝蔵...
15-25: 家康公・穴山梅雪 御上...
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
15-34: 江州安土城御留守居衆...
5-03: 奇妙様 御具足初めに...
織田信広
[--] おだ のぶひろ
信長の異母兄。三郎五郎
6-04: 公方様 御構え取巻きの上に..
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
0-18: 勘十郎殿 林 柴田 御敵の事
0-19: 三郎五郎殿 御謀叛の事
3-10: 志賀御陣の事
兼松正吉
[31] かねまつ まさよし
織田の武将。金松又四郎
6-11: 阿閉 謀叛の事
3-09: 野田福島御陣の事
蒲生氏郷
[17] がもう うじさと
賢秀の子。蒲生忠三郎
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
11-10: 小相撲の事
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
13-08: 因幡・伯耆両国に至り...
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
15-14: 人数備えの事
15-34: 江州安土城 御留守居衆...
蒲生賢秀
[39] がもう たかひで
織田の武将。蒲生右兵衛大輔
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
13-04: 能登・加賀両国、柴田...
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-30: 信長公 御上洛の事
15-34: 江州安土城 御留守居衆...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-05: 千草峠にて鉄砲撃ち申すの事
烏丸光康
[60] からすま みつやす
公卿
6-02: 公方様御謀叛 付17ヶ条
8-01: 御分国 道作り 仰せ付けら...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
久徳左近兵衛
[--] きゅうとく さこんひょうえ
織田の武将。弓徳左近兵衛
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
14-01: 御爆竹の事
15-02: 御爆竹の事
京極高次
[10] きょうごく たかつぐ
近江の武将。京極小法師
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
粟屋勝久
[--] くりや かつひさ
朝倉方対抗の武将。粟屋越中
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-06: 禁中において親王様 御鞠...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
毛屋猪介
[--] けや いのすけ
織田の武将
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
後藤高治
[--] ごとう たかはる
織田の武将。後藤喜三郎
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
11-10: 小相撲の事
14-01: 御爆竹の事
15-02: 御爆竹の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-10: 志賀御陣の事
斎藤龍興
[25] さいとう たつおき
義龍の嫡男。元美濃国の大名
6-11: 阿閉 謀叛の事
0-43: 堂洞砦 攻めらるの事
0-44: 稲葉山 御取り侯事
2-01: 六条合戦の事
3-09: 野田福島御陣の事
斎藤利治
[32] さいとう としはる
道三の末子。斎藤新五
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-10: 小相撲の事
11-12: 越中御陣の事
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-09: 野田福島御陣の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
佐久間信盛
[45] さくま のぶもり
織田の家臣。佐久間右衛門
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
7-05: 佐々木承禎、石部城退散の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-03: 河内国新堀城攻め干され...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
8-14: 御家督 御譲りの事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
9-05: 西国より大船を催し 木津...
10-01: 雑賀御陣の事
10-02: 内裡 御築地の事
10-03: 御名物召し置かるるの事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-11: 大船 堺津にて御見物の事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
13-01: 播州 三木落居の事
13-03: 大坂退散 御請け誓紙の事
13-09: 大坂退散の事
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
15-02: 御爆竹の事
0-09: 備後守 病死の事
0-18: 勘十郎殿 林 柴田 御敵の事
0-23: 鳴海之城へ御砦の事
0-24: 今川義元 討ち死の事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-06: 落窪合戦の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
4-04: 志むら攻め干さるるの事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
5-04: 味方ヶ原合戦の事
柴田勝家
[51] しばた かついえ
織田の家臣。柴田修理亮
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-03: 河内国新堀城攻め干され...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
10-06: 柴田 北国 相働くの事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
12-06: 赤井悪右衛門 退参の事
12-16: 親王様 二条御新造へ行...
13-04: 能登・加賀両国、柴田...
13-05: 阿賀の寺内 申し付くる...
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
13-12: 賀州一揆 歴々 生害の事
14-01: 御爆竹の事
14-02: 御馬揃えの事
14-06: 因幡国 鳥取城 取り詰...
15-11: 越中富山の城、神保越...
15-12: 武田典厩 生害、下曾禰...
0-09: 備後守 病死の事
0-12: 深田松葉 両城 手替わりの事
0-15: 柴田権六 中市場 合戦の事
0-18: 勘十郎殿 林 柴田 御敵の事
0-25: 家康公 岡崎の御城へ...
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-06: 落窪合戦の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
4-04: 志むら攻め干さるるの事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
5-03: 奇妙様 御具足初めに...
島田秀満
[--] しまだ ひでみつ
織田の官僚。島田所之助
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
0-18: 勘十郎殿 林 柴田 御敵の事
0-44: 稲葉山 御取り侯事
1-03: 信長 御頼み 御請けの事
2-03: 公方御構え 御普請の事
5-01: 武者小路 御普請の事
下津権内
[--] しもづ ごんない
細川の武将
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
10-01: 雑賀御陣の事
進藤賢盛
[--] しんどう たかもり
織田の武将。進藤山城守
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-10: 志賀御陣の事
菅屋長頼
[--] すがや ながより
織田信房の子。菅屋九右衛門
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
11-03: 回禄せし御弓衆 御折檻...
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-04: 法花 浄土宗論の事
13-04: 能登・加賀両国、柴田...
14-01: 御爆竹の事
14-03: 高天神 干殺し 歴々 討...
14-05: 能登国 年寄ども 生害...
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-14: 人数備えの事
15-15: 木曾義政 出仕の事
15-17: 諸卒に御扶持米 下さる...
15-19: 御国割りの事
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
15-27: 幸若大夫・梅若大夫の事
15-28: 家康公・穴山梅雪、奈...
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-10: 志賀御陣の事
杉谷善住坊
[--] すぎたに ぜんじゅぼう
鉄砲の名手
6-11: 阿閉 謀叛の事
3-05: 千草峠にて鉄砲撃ち申すの事
多賀常則
[--] たが つねのり
織田の武将。多賀新左衛門
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
15-19: 御国割りの事
3-10: 志賀御陣の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
滝川一益
[48] たきがわ かずます
織田の家臣。瀧川左近
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-04: 三州 長篠 御合戦の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-01: 安土 御普請の事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-01: 御茶の湯の事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-09: 九鬼大船の事
11-11: 大船 堺津にて御見物の事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-14: 安部二右衛門 御忠節の事
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-09: 宇治橋 取り懸けの事
12-10: 北畠中将殿 御折檻状の事
12-13: 伊丹城 謀叛の事
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
13-01: 播州 三木落居の事
14-11: 伊賀国へ 信長 御発向...
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-10: 武田四郎 父子 生害の事
15-12: 武田典厩 生害、下曾禰...
15-15: 木曾義政 出仕の事
15-16: 滝川左近、上野国 拝領...
15-18: 諸勢 帰陣の事
15-19: 御国割りの事
0-20: 踊り 御張行の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
2-07: 大河内国司 退城の事
武田信玄
[52] たけだ しんげん
甲斐の戦国大名
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
14-03: 高天神 干殺し 歴々 討...
14-14: 淡路島 申し付けらるる...
15-08: 武田四郎 甲州 新府 退...
15-19: 御国割りの事
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
0-21: 天澤長老 物語りの事
3-10: 志賀御陣の事
5-04: 味方ヶ原合戦の事
種田正隣
[--] たねだ まさちか
織田の武将。種田助丞
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
3-10: 志賀御陣の事
塚本小大膳
[--] つかもと こだいぜん
織田の武将
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-12: 菅九郎殿 岩村 御存分に仰...
11-08: 播磨神吉城攻めの事
15-05: 木曾義政 忠節の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-09: 野田福島御陣の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
永田正貞
[--] ながた まささだ
織田の武将。永田刑部少輔
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
11-10: 小相撲の事
12-01: 摂津国 御陣の事
13-02: 無辺の事
14-01: 御爆竹の事
14-04: 和泉 巻尾寺 破滅の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-02: 御爆竹の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
永原重康
[--] ながはら しげやす
織田の武将。永原筑前
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
日乗朝山
[--] にちじょう ちょうざん
日蓮宗の僧。日乗上人
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
2-04: 御修理の事
4-06: 御修理造り畢るの事
丹羽長秀
[38] にわ ながひで
織田の家臣。丹羽五郎左衛門
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-01: 御分国 道作り 仰せ付けら...
8-02: 公家領 徳政にて仰せ付け...
8-03: 河内国新堀城攻め干され...
8-04: 三州 長篠 御合戦の事
8-06: 禁中において親王様 御鞠...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-01: 安土 御普請の事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-03: 御名物召し置かるるの事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
10-13: 三州吉良へ御鷹野の事
10-14: 中将信忠へ御名物11種...
11-01: 御茶の湯の事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-14: 安部二右衛門 御忠節の事
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-09: 宇治橋 取り懸けの事
12-10: 北畠中将殿 御折檻状の事
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
13-01: 播州 三木落居の事
13-05: 阿賀の寺内 申し付くる...
14-02: 御馬揃えの事
14-03: 高天神 干殺し 歴々 討...
14-04: 和泉 巻尾寺 破滅の事
14-06: 因幡国 鳥取城 取り詰...
14-09: 能登・越中 城々破却の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
14-11: 伊賀国へ 信長 御発向...
15-14: 人数備えの事
15-19: 御国割りの事
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
15-25: 家康公・穴山梅雪 御上...
15-28: 家康公・穴山梅雪、奈...
0-05: 景清 あざ丸刀の事
0-40: 加治田之城 御味方に参る事
0-41: 犬山両おとな 御忠節の事
0-42: 濃州 伊木山へ御上りの事
0-43: 堂洞砦 攻めらるの事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-05: 名物 召され置きの事
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-02: 名物 召し置かるるの事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-08: 姉川合戦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-01: 佐和山城 渡し進上の事
4-04: 志むら攻め干さるるの事
4-06: 御修理造り畢るの事
5-01: 武者小路 御普請の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに...
羽柴秀吉
[36] はしば ひでよし
織田の家臣。羽柴筑前守
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-10: 樋口夫婦 御生害の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-01: 安土 御普請の事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-03: 御名物召し置かるるの事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
10-10: 中将信忠御位の事
10-12: 但馬・播磨、羽柴に申...
10-13: 三州吉良へ御鷹野の事
11-01: 御茶の湯の事
11-04: 磯野丹波・磯貝新左衛...
11-06: 高倉山西国陣の事
11-07: 洪水の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-07: 荒木 伊丹城・妻子捨て...
12-14: 氏政 甲州表へ働きの事
13-01: 播州 三木落居の事
13-05: 阿賀の寺内 申し付くる...
13-08: 因幡・伯耆両国に至り...
13-11: 佐久間・林佐渡・丹羽...
14-03: 高天神 干殺し 歴々 討...
14-06: 因幡国 鳥取城 取り詰...
14-07: 8月朔日 御馬揃えの事
14-12: 因幡国 鳥取 果て口の事
14-13: 伯耆国 南条表 発向の事
14-14: 淡路島 申し付けらるる...
14-15: 悪党 御成敗の事
15-02: 御爆竹の事
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-13: 中国表 羽柴筑前 働き...
15-26: 羽柴筑前守秀吉、備中...
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-04: 越前 手筒山攻め落せらる...
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-08: 姉川合戦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-02: 箕蒲合戦の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
長谷川宗仁
[34] はせがわ そうにん
京都の武将。茶人
6-11: 阿閉 謀叛の事
11-01: 御茶の湯の事
15-12: 武田典厩 生害、下曾禰...
蜂屋頼隆
[39] はちや よりたか
織田の武将。蜂屋兵庫頭
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
11-14: 安部二右衛門 御忠節の事
11-15: 丹波国波多野館取り巻...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-05: 丹波国 波多野兄弟 張...
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
14-02: 御馬揃えの事
14-03: 高天神 干殺し 歴々 討...
14-04: 和泉 巻尾寺 破滅の事
15-14: 人数備えの事
0-26: 丹羽兵蔵 御忠節の事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
祝重正
[--] はふり しげまさ
織田の武将。祝彌三郎
6-11: 阿閉 謀叛の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
0-20: 踊り 御張行の事
林員清
[--] はやし かずきよ
織田の武将。林與次左衛門
6-09: 大船にて高島へ御働き、木...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
日野輝資
[18] ひの てるすけ
公家
6-06: 大船 作られ侯事
7-04: 蘭著待 切り取らるるの事
12-16: 親王様 二条御新造へ行...
14-02: 御馬揃えの事
不破直光
[--] ふわ なおみつ
光治の子。不破彦三
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-12: 武田典厩 生害、下曾禰...
15-14: 人数備えの事
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
2-06: 阿坂の城 退散の事
不破光治
[--] ふわ みつはる
織田の武将。不破河内守
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
10-01: 雑賀御陣の事
10-06: 柴田 北国 相働くの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
12-01: 摂津国 御陣の事
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
14-02: 御馬揃えの事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
1-03: 信長 御頼み 御請けの事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
細川昭元
[25] ほそかわ あきもと
細川京兆家当主。細川六郎
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
11-11: 大船 堺津にて御見物の事
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-10: 北畠中将殿 御折檻状の事
14-02: 御馬揃えの事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
2-03: 公方御構え 御普請の事
3-09: 野田福島御陣の事
5-01: 武者小路 御普請の事
細川忠興
[10] ほそかわ ただおき
藤孝の長男。永岡與一郎
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
10-08: 片岡の城 攻め干さる事
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
14-02: 御馬揃えの事
15-05: 木曾義政 忠節の事
15-14: 人数備えの事
15-26: 羽柴筑前守秀吉、備中...
細川藤孝
[39] ほそかわ ふじたか
織田の家臣。細川兵部大輔
6-04: 公方様 御構え取巻きの上に..
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-10: 岩成 討ち果たされ候事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-03: 原田備中、御津寺へ砦 討...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
10-08: 片岡の城 攻め干さる事
11-01: 御茶の湯の事
11-06: 高倉山西国陣の事
11-08: 播磨神吉城攻めの事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
14-02: 御馬揃えの事
14-07: 8月朔日 御馬揃えの事
15-05: 木曾義政 忠節の事
0-45: 公方様 御頼み 百ヶ日の内...
1-05: 観世大夫 御能仕るの事
1-06: 信長 御感状 御頂戴の事
2-01: 六条合戦の事
前波吉継
[32] まえば よしつぐ
朝倉→ 織田へ。前波播磨守
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
松永久秀
[63] まつなが ひさひで
畿内の武将。松永弾正
6-01: 松永多門 城渡し進上 付け...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
10-08: 片岡の城 攻め干さる事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
10-10: 中将信忠御位の事
1-02: 一乗院殿 佐々木承禎...
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
3-02: 名物 召し置かるるの事
3-03: 観世大夫・今春大夫 立合...
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
松永久通
[30] まつなが ひさみち
久秀の子。松永衛門佐
6-01: 松永多門 城渡し進上 付け...
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
10-10: 中将信忠御位の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
丸毛兼利
[--] まるも かねとし
長照の子。丸毛三郎兵衛
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
2-06: 阿坂の城 退散の事
丸毛長照
[--] まるも ながてる
織田の武将。丸毛兵庫頭
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-02: 前波生害、越前一揆蜂起の事
7-09: 河内長島一篇に仰せ付けら...
8-04: 三州 長篠 御合戦の事
10-01: 雑賀御陣の事
11-13: 荒木摂津守 逆心を企て...
15-30: 信長公 御上洛の事
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-07: たけくらべ・かりやす砦の事
3-10: 志賀御陣の事
4-03: 大田口合戦の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
三好義継
[24] みよし よしつぐ
河内の戦国大名。三好左京大夫
6-11: 阿閉 謀叛の事
1-01: 公方様御生害の事
1-02: 一乗院殿 佐々木承禎...
2-01: 六条合戦の事
3-03: 観世大夫・今春大夫 立合...
3-10: 志賀御陣の事
5-02: 交野へ 松永 砦仕り侯て 追...
村井貞勝
[53] むらい さだかつ
織田の官僚。村井長門守
6-03: 石山・今堅田 攻められ候...
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
8-02: 公家領 徳政にて仰せ付け...
8-08: 大坂 三軸進上の事
9-02: 二條殿 御構え 御普請の事
10-02: 内裡 御築地の事
10-07: 松永謀叛 並びに 人質...
11-07: 洪水の事
12-02: 京都四条こゆい町 糸屋...
12-11: 人売りの事
12-12: 謀書の事
12-18: 伊丹城 相果たし、御成...
13-01: 播州 三木落居の事
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
0-18: 勘十郎殿 林 柴田 御敵の事
0-44: 稲葉山 御取り侯事
1-03: 信長 御頼み 御請けの事
2-03: 公方御構え 御普請の事
2-04: 御修理の事
3-10: 志賀御陣の事
4-06: 御修理造り畢るの事
5-01: 武者小路 御普請の事
山岡景佐
[42] やまおか かげすけ
景隆の弟。織田の武将。山岡対馬守
6-01: 松永多門 城渡し進上 付け...
12-03: 二条殿・烏丸殿・菊庭...
12-07: 荒木 伊丹城・妻子捨て...
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
15-30: 信長公 御上洛の事
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
山岡景隆
[47] やまおか かげたか
織田の武将。山岡美作
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
8-07: 越前御進発、賀・越 両国...
9-07: 御官を進められ、御衣御拝...
10-01: 雑賀御陣の事
10-05: 近衛殿 御方 御元服の事
10-09: 信貴城 攻め落さるるの事
11-10: 小相撲の事
14-10: 伊賀国、三介殿に仰せ...
15-33: 中将信忠卿、二条にて...
2-06: 阿坂の城 退散の事
3-10: 志賀御陣の事
山岡景猶
[--] やまおか かげなお
景之の3男。山岡玉林
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
9-07: 御官を進められ、御衣御拝...
2-06: 阿坂の城 退散の事
4-05: 叡山御退治の事
5-03: 奇妙様 御具足初めに 虎後...
山岡景宗
[34] やまおか かげむね
景隆の子。山岡孫太郎
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
6-11: 阿閉 謀叛の事
9-04: 御後巻 再三 御合戦の事
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
山崎秀家
[26] やまざき ひでいえ
六角→ 織田へ。山崎源太左衛門
6-07: 公方様 真木島に至りて御...
14-01: 御爆竹の事
14-09: 能登・越中 城々破却の事
15-02: 御爆竹の事
15-23: 信長公 甲州より御帰陣...
15-34: 江州安土城 御留守居衆...
山本対馬
[--] やまもと つしま
山城国の武将
6-08: 真木島にて御降参 公方様...
6-11: 阿閉 謀叛の事
3-10: 志賀御陣の事
六角義賢
[52] ろっかく よしかた
南近江の戦国大名。佐々木承禎
6-11: 阿閉 謀叛の事
7-05: 佐々木承禎、石部城退散の事
9-06: 安土 御普請 首尾仕るの事
0-45: 公方様 御頼み 百ヶ日の内...
1-02: 一乗院殿 佐々木承禎...
1-03: 信長 御頼み 御請けの事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
3-05: 千草峠にて鉄砲撃ち申すの事
3-06: 落窪合戦の事
3-10: 志賀御陣の事
六角義治
[28] ろっかく よしはる
義賢の子。佐々木右衛門督
6-05: 百済寺伽藍 御放火の事
6-11: 阿閉 謀叛の事
1-04: 信長御入洛十余日の内に...
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