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信長公記(はじめに)




インデックス
織田信長が登場する戦国時代の歴史小説などで、必ずベースとなっているのが、この、太田牛一による『 信長公記 』です。太田牛一は織田の武将であって弓取衆の一人でした。実際、この書の中にも少しだけ登場します。
信長が本能寺で倒れる直前に弓で敵を射るものの、途中で絃が切れてしまうシーンがありますが、他に信長が弓を扱ったという話は無く、それは、太田牛一 自身「あの時、若き自分がその場に居合わせていたら、弓を取って、殿をお救いしたのに」という創作であるようにも思えます。
さて、このサイトは「物語と絵画シリーズ」の一つなのですが、信長を扱った現代絵画作品は少なく、代わりに茶道具や刀剣の情報を入れています。また、ここで登場する数多くの人物を題材に取り上げた現代絵画も、これまた、あまり存在しません。月岡芳年の作品に各人物を描いたものがあるのですが、どれもこれも、芳年風の、おどろおどろしき様相の描写であり、これらは、この歴史をより深く理解する際に参考にするにはマイナスな感じがします。現代感覚からしたら観ない方が良いと思います。
今後、戦国時代の歴史人物肖像画をテーマとするアート界のブームが起きるのかは、正直、望み薄なのですが、歴史考証としても、人物の性格を鋭く表現する作品を描いてもらえる画家の登場を期待します。
このサイトの各ページでは、複数回登場する人物のうち、初出の場合には下線を引いております。また、歴史上の重要人物は太字にしてあります。登場人物はページ右側に登場シーンの掲載をし、それぞれの章へリンクで飛べるようにしてあります(ただし、信長自身は全編通して登場するので、このリンク集はありません)。
多くの人物が様々な名前で登場しますので、『 信長公記 』を読み進める上で、また、大名物の茶器のことの調査、信長関連ゲームをプレイする際などで参考にしてください。

 当サイトの使い方
各登場時点において、織田信長の味方側の人物は、マウスと当てるとグリーンの吹き出しが、敵対する側はオレンジの吹き出しが出ます。同一人物でも名前が年代と共に様々に変化しますので、統一の姓名が出るようにしてあります。
リンクできる人物名をクリックすると、右側の巻別登場人物一覧へ飛びます。その名前をクリックするとプルダウンで登場章の一覧が表示されます。ここから、他の章へ遷移することができます。プルダウンで表示される章が赤文字の場合は、そこで死亡したことを示しています。
巻の1以降、年次別の巻構成になっておりますので、それぞれの登場人物の年齢を記載しております。生年が不明な人物については [--] 表記です。年齢が判ることで、その時々の各人物が、年寄りなのか壮年なのか、若者か小姓なのかが判断でき、信長との関係(距離感)が判り易くなります。
旧仮名使いは現代に変更し、発言箇所が判るように「 」を付けました。発言によっては、感嘆符や疑問符も付けています。特に、信長自身の発言は改行してあります。
「敵が攻めてきた」といった緊急のアラームである注進は、【 !】表記しました。
特殊な読み方をする漢字には、よみがなを付記しました。
旧表記の 距離や長さは、それぞれ、km や m, cm 換算して付記しました。
十二支による旧時刻表記は2時間単位なので、24時間制で真ん中の時刻を記載しております。 ただし、前後の文脈から、より細かい時刻が判断される場合は、それに近い時刻表記にしているところがあります。
旧地名表記は、それぞれ、現代の都道府県/市・郡レベルでの付記を入れております。



 参考文献
太田牛一 著  史籍集覧『 信長公記 』
中川太古 訳 『 現代語訳 信長公記
ルイス・フロイス 著 『 完訳 フロイス 日本史
備前老人日記



 更新情報
- Ver. 1.0:  2017年 12月 4日 公開