2011.08.31(水):
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2011.08.28(日):
東京国立近代美術館 今回の所蔵作品展での発見
東京国立近代美術館にて開催中の 「イケムラレイコ うつりゆくもの」 展にて、幽玄さの混じったサイキックで詩的、かつ、不可思議な「空間」に、どっぷり浸った。おそらくは永く記憶に残る、すばらしい空間の展示会だったと思う。
その後で、いつもの通り所蔵作品展へ。今回は2点楽しみがあった。一つは、入場時に申請すれば所蔵作品展の写真撮影が許可されることを知ったこと。もう一つは一昨年度に新たに収蔵された、鏑木清方の作品を鑑賞できることである。
まず、常設展入り口で写真撮影したい事を申請すると、注意書きと共に腕に貼るシールを渡される。これで、マナーを守ればOK。
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さて、過去の情報に全く気づいていなかったので、突然、マティスの作品とご対面! 「え、あったの? うそ!」と、帰って館のDBを検索するも掲載無し。いつから所蔵されていたのだろう?
マティス 『 ルネ、緑のハーモニー 』 1923
表情に少し不自然さはあるものの、やはり、マティスのフォルムと色彩は大好き ^^
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鏑木清方 『 晩凉 』 1920 (T09)
真ん中の作品。人物は明らかに清方なるも、遠景の山々などは明治時代の作品みたいで、少し古めいている。違和感あった。作品の保存状況は、とても良し。
前期のみ展示
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太い線が特徴の橋本明治。線のみでも、もう形が出来上がっている。やっぱり、橋本明治は、うまいなぁ。
橋本明治 『 赤い椅子 』 1951 (S26)
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小茂田青樹 『 虫魚画巻 』 1931 (S06)
蛙、金魚、鰻、蜘蛛 等々、巻全体を通して鑑賞出来たのは初めてのような気がする。
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寄託だが、三瀬夏之介さんの作品が展示されていた。
三瀬夏之介 『 日本の絵(富士山)』 2005 (H17)
金箔・墨・胡粉・アクリリック、和紙
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2011.08.21(日):
レオナール・フジタ 展
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当初、今年3月から半年間の開催予定であったが、震災の影響から、さらに半年延長されて来年の1月まで開かれることになった、ポーラ美術館の「レオナール・フジタ」展。
事前情報では、豊田市美術館の『 美しいスペイン女 』 1949 が当初の前期 ( 3.19-6.14 )のみ出展されることになっていたので、それまでに訪館するつもりでいたのだが、一旦、会期が延長となったために気が緩んでしまい、ずるずると8月になってしまった。
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というわけで、『 美しいスペイン女 』には会えなかったのだが、近年、当館が新たに取得された藤田作品を数多く鑑賞できた。フランスから貸出のあった過去に全国巡回で開催された大規模な回顧展とは、また違った良さがあった。
まず、本の挿絵の作品が出品されていたことである。これらは初めて拝見できた。
「 猫の本 」挿絵 1930
では、かわいらしいフジタ子猫たちのしぐさ集 ^0^
「 海龍 」(ジャン・コクトー著) 挿絵 1955
では、フジタ顔では無い、けれども、フジタの線による浮世絵的男女の表情描写が面白い。
『 植物のなかの裸婦 』 1948 左: 220.9*110.8 右: 220.8*110.7
目黒区美術館に、藤田がシャーマン氏へ送った絵手紙が数多く所蔵されているが、これは1隻屏風型の大型の裸体像。シャーマン氏へ、こういう作品も提供していていたのだ。
『 猫を抱く少女 』 1962
1950年代後半から 1960年代前半の少女肖像画シリーズでは、
『 花の洗礼 』 1959 パリ市立近代美術館
『 イヴ 』 1959 ウッドワン美術館
などが秀逸だと思うが、この作品も Good。
「 小さな職人たちシリーズ 」
15*15cm の小さな枠に各種の仕事を行う子供たちのシリーズで、ヨーロッパにある「タイル画」に影響を受けたもの。さらには、江戸時代の浮世絵に「おもちゃ絵」というものがあり、これにも「職人尽くし」というものあったそうである。藤田は浮世絵からも着想を得ていたのではないかとの解説があった。
『 朝の買物 』 1962
いつもの少し口のとんがった子供の顔とは違い、穏やかな表情。そして「藤田の白」再現の美しい肌。これは、今回の展覧会のイチオシ。
初お目見えと感動していたら、帰ってから 2006年に東京国立近代美術館等にて開催された「藤田嗣治展」の図録を再度見ていたら、ココでも出展されていた。どうして前回は気づかなかったの?? と不思議だが、絵画との出会いは時と場所により異なるものなのだろう。
また、今回の展覧会は「素晴らしき乳白色」の秘密が「シッカロール」という戦前のベビー・パウダー使用によるものという研究成果発表でもあった。今年に入って、シュルレアリスム展、蕗谷虹児展、青木繁展、橋口五葉展と、参考資料盛りだくさんの博物学的美術展が続いたので覚悟していたのだが、会場での解説は簡潔なものであり、ビデオ説明もあったので助かった。
以前、「ベビー・パウダー使用」というニュースが出た際に、あるところで、この話を紹介したら、とある外人さんから、「あんた、ふざけてんの!」と叱られた。この方、パウダーをぱたぱた敲いている情景を思い浮かべられたらしい ^^;
ということで、藤田作品の様々な面を鑑賞できる展覧会。会期も、あと半年弱あるので、是非是非、お勧め ^^
※ この美術展の予告記事
※ 藤田嗣治のページ
■ レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ 展
会場: ポーラ美術館(地図)
期間: 2011. 3.19 - 2012. 1.15
URL: http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/01.html#01
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2011.08.14(日):
"artMatch" という iPhoneアプリが面白い!
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Art.com というところから "artMatch" という iPhoneアプリが公開されました(無料)。Art.com はポスター屋さんであり、AllPosters.co.jp とは兄弟サイトです。経緯は知りませんが、経営は一体のようです。
ポスターの通販なので、大量のポスターを検索・ネット注文できるのが基本ですが、それだけで終わらないのが、このアプリの面白いところ。
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まず、登録されているポスター画像を写真と合成することができます。元々は自宅のインテリアに飾ってみたら、こんな感じになる、というサービスのようです。
左の写真は自宅のインテリアに近いようなサンプル写真に、ゾーヴァの『 真珠をつけた鳥 』を擬似的に飾ってみたところ。こんな部屋があったら、毎日、思わず「ぷっ」と笑ってしまいそう。 ^o^
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また、その場で新たに写真を撮って合成でき、合成の際にポスター画像の拡大・縮小や回転も可能です。
左は ミロの 『 青 II 』を、地下鉄の路線図を撮影する際にセットしたもの(脈絡はありませんが)。
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過去に撮った写真を利用することも可能です。これは、以前撮影した、御坂峠から望む富士山の写真に、葛飾北斎の『 甲州三坂水面 』 のポスター画像をセットしているところ。
ポスター画像のサイズの大小、位置の調整ができます。
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さらには、「この絵は誰のだろうなぁ」と知りたい時とか、その写真を撮ってサイトにアップすると、データベースを検索して、その作品を探し出してきてくれたりもします。画像マッチによる画像検索という訳ですね。
左は、ゴッホ の『 夜のカフェテラス 』を図録で撮影してアップし、検索結果が出てきたところ。
ただ、現在のところ、必ずしも精度が高く無いようです。アンマッチになることが多々ありました。
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英語版のはずなのですが、中身は、既に日本語表記されています。ところが、金額が変です。30円とか 100円とか、何か間違っているようです。しばらくしたら修正されるでしょうが、今すぐは購入まで進むのは危ないでしょう。
このアプリのダウンロード・サイト
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2011.08.12(金):
羽田空港国際ターミナル 千住博氏の作品
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帰国して、羽田空港国際ターミナルの入国審査に入る前のブースに、千住博氏の大きな作品 "Waterfalls" が展示されています。非常に美しい作品です。
飛行機が着陸して、ほっとする、「無事帰ってきた~」 という瞬間です。
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2011.08.10(水):
台湾旅行と中文西洋画画家一覧
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短期間ですが、先日、台湾の台北へ観光旅行に行ってきました。料理も美味しくて安く、大満足でした。
今回はアートな旅行では無かったのですが、街中に出ていた情報を見ると、国立歴史博物館ではパリ・ピカソ美術館蔵のピカソ展、故宮博物院ではミュシャ展、国立中正記念館(蒋介石の巨大な記念館)では手塚治虫展が開催されていました。
また、こんな分厚い美術雑誌が 500円ほどの安価で販売されており、アートが盛んな地であること知りました。
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ということがあって、西洋画画家の名前の漢字表記にも興味を持ちました。ピカソは「畢加索」、マティスは「馬蒂斯」、モネは「莫奈」と、なかなか読めそうで読めませんね。
では、他はどんな表記をするのだろう? と、まとめて調べて対照表を作成してみました。今後も充実させていこうと思いますので、台湾の中国語は「繁体字」で日本で使用する漢字に近いのですが、中国からの利用者の可能性を考えて、北京の「簡体字」を基本にしました。
さて、いくつ読めますか? ^^
※ 中文 西洋画 画家のページ
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2011.07.31(日):
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2011.07.28(木):
マッケとレンバッハハウス美術館のページを追加
光を多様な色彩で表現した「青騎士」の一人、マッケのページを追加しました。濃すすぎもなく薄過ぎもなく、絶妙な心地よく感じの良い色調と、その組み合わせがすばらしいです。
日本には所蔵が無く、ほぼ、ドイツに限られているようなため、今回、ミュンヘンのレンバッハハウス美術館のページをアップしたことで、やっと立ち上げることができました。
※ マッケのページ
レンバッハハウス美術館はカンディンスキーの愛人であったミュンターが、彼の死後、第二次世界大戦の戦火を避けて守り通した作品群を、戦後、この美術館に寄贈したものが有名です。
※ レンバッハハウス美術館のページ
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2011.07.27(水):
ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館の所蔵作品を追加
オランダ、ロッテルダムにある美術館、ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館のページを追加しました。ボイマンスさんと、ファン・ブーニンヘンさんの名前から来ているので長いです。
ピーテル・ブリューゲル 『 バベルの塔 』
を所蔵することで、一番有名かもしれません。これも、元ファン・ブーニンヘン氏によるコレクション。
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※ ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館 のページ
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2011.07.17(日):
Google +1 ボタンを設置してみる
最近始まった Google のソーシャル機能「+1」、このボタンをいくつか設定してみました。機能そのものは、サイト閲覧中に、そのページが気に入ったら「+1」をクリックすると、Googleがカウントしていって、累計で何人から支持されているかが判るというものです。
さらには、そのページが Google検索される際にも検索結果画面に「+1」カウント数が表示されるそうです。つまり、検索順位だけでなく、そのカウント数で人気度合いが判るというわけです。
さらには、Googleアカウントを持っている人がログイン中に「+1」クリックすると、その人がクリックしたことも記録されるため(判断拒否も可能らしい)、もしも知っている友だちが先にクリックしていたら、その人も評価していたということが判るということになります。つまり、逆も真です。
ソーシャル機能は、文字通り、社会的な反応によって変わりますから、ある程度の利用者の行動の蓄積があって総合的に効果が見えてくるものでしょう。というわけで、今日現在、これがどれだけの影響があるのか未知ですが、今後を期待しつつ、反映を充実させていきたいと思います。
今日までのところ、以下のアーティスト・ページに「+1」ボタンを置きました。見てみてください。随時、全体のページに追加していきます。
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鏑木清方
横山大観
青木繁
松本竣介
コロー
セザンヌ
ピカソ
ファイニンガー
マグリット
マティス
モネ
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2011.07.13(水):
ヴィンタートゥール美術館の所蔵作品を追加
スイス北部の小都市ヴィンタートゥール市にある美術館である、ヴィンタートゥール美術館のページを追加しました。幅広い作家の作品を所蔵。
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※ ヴィンタートゥール美術館 のページ
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2011.07.06(水):
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2011.07.01(金):
桂ゆき のページを追加
桂ゆき 作品所蔵の美術館一覧等の情報ページをアップしました。
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※ 桂ゆき のページ
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