今回は、なかなか時間が取れず、東京展終盤になって、やっと行けました。
いつもの通り、個人的に、各作品の前で、どう立ち止まったかのリスト(敬称略)。
◎ しばらく足が止まった作品
『 想 』 宮北 千織
『 夏の細道 』 北田 克己
『 花の中に 』 伊藤 髟耳
『 雪の音・橅の音 』 安原 成美
『 春爛漫 』 田淵 俊夫
『 Ataraxia の映帯 』 大久保 智睦
○ すこし足が止まった作品
『 空へ 』 郷倉 和子
『 莫妄想 』 藤城 正晴
『 百花為誰開 』 井手 康人
『 発電所跡 』 小野田 尚之
『 秋色の中で 』 杉山 紅
『 連なりのある街 』 中神 敬子
『 ひととき 』 武蔵原 祐二
※ 前回(第68回 春の院展)の感想
■ 再興第98回 院展 東京展
会場: 東京都美術館
期間: 2013. 9. 1 – 9.16 その後、全国各地巡回
HP: 日本美術院のホームページ
巡回展
京都市・京都市美術館: 9.20 – 10. 6
大阪市・大丸心斎橋店: 10. 9 – 10.15
山形市・山形美術館: 10.19 – 11. 4
安来市・足立美術館: 11. 8 – 11.26
名古屋市・松坂屋美術館: 11.30 – 12. 8
横浜市・そごう美術館: 12.12 – 12.28
岡山市・天満屋: 2014.1. 2 – 1.19
広島市・福屋: 1.23 – 2. 4
宇都宮市・東武宇都宮百貨店: 2. 8 -2.18
魚津市・新川文化ホール: 3.14 – 3.30
北九州市・北九州市立美術館分館: 4.21 – 5.18
江津市・今井美術館: 5.23 – 6. 8
毎月の定点観測です。8月は閑散期なのか、通常月と比して全体の落札額が小さいので5位までの掲載としました。Arthur Streeton はオーストラリアの風景画家です。
1. Arthur Streeton 『 Between the lights – Princes Bridge 』 110万ドル
2. Bridget Riley 『 Off 』 88万ドル
3. Arthur Streeton 『 A road to the Kurrajong (Also known as summer heat)』 40万ドル
4. Charles (Matthew) Meere 『 Australian Beach Pattern 』 38万ドル
5. Frederick Ronald Williams 『 Gum trees in a landscape IV 』 37万ドル
→ artnet の一覧はこちら(画像が見られますが、一月で更新されます)
8/31 気になるデパート物産展、秋の北海道物産展の情報が増えてきました。味覚の秋、本番ですね。美術展の帰りにどうぞ ^^
8/30 今週の Happy Birthday! は 国吉康雄、9/1生まれ。来年、アメリカのスミソニアン博物館で回顧展が開催されるそうです。
8/29 練馬区立美術館 の新画像DBに再設定しましたが、個別リンクは前キャッシュを読みこむようで表示不安定なので、すべて開始ページ(+マーク)設定としました。
8/28 9/3からの 東京国立近代美術館 「竹内栖鳳展」、長らく行方不明で最近発見された『 日稼 』1917(T06) が出品されるとのこと。縦2m超の人物画。楽しみです。
8/27 江戸東京博物館の所蔵日本洋画一覧のページ を立てました。といっても、川村清雄だけなのですが。情報把握の都度、追加していきます。
8/26 デトロイト美術館、市の財政破綻が認定されようとコレクションを売却する義務はありませんので、と徹底抗戦の構え。どうなって行くんでしょう ??
8/25 江戸東京博物館そば、北斎通りに建設予定の「すみだ北斎美術館」の建設デザインが決まったそうです。新たなスポットになると良いですね。企画展も期待。
【訂正】「すみだ北斎美術館」の建設は辞退により白紙に、が実態でした。失礼しました。
8/24 国立新美術館 「アメリカン・ポップ・アート 展」の図録は 3,500円。正直高いと思いますが、冒頭のキミコ・パワーズさんへの長いインタビュー記事は貴重。
8/23 マティス の『 ブルー・ヌード 』は、ポンピドゥ・センターとニースのマティス美術館とにあります。
8/22 新しくなった ベルギー王立美術館HPのコレクションDB、アンソール 等 のページのリンクを貼り替えました。
8/21 今週の Happy Birthday! は、少し先ですが、牛島憲之、8/29生まれ。2000年に府中市美術館で開催された展覧会の図録を掲載しました。
8/20 熊本県立美術館 のHPの画像データベースが改訂されていましたので個別作品リンクを貼り替えました。堅山南風や牛島憲之などの作品を鑑賞できます。
8/19 「アメリカン・ポップ・アート展」(-10/21)の影響でしょう。ロイ・リキテンスタイン のアクセス急増。これだけまとまって鑑賞できることは少ないですものね。
8/18 夜風が少し涼しく感じられるようになりました。花火大会が過ぎ、秋の虫が鳴き出して、秋の院展が始まる頃には過ごしやすくなると良いですね。
8/17 国立新美術館 の「アメリカン・ポップ・アート展」(-10/21)、ウォーホルによる“キミコ・パワーズ”の部屋は圧巻。このコレクションでしか実現できないでしょうね。
国内美術館にあるアメリカン・ポップ・アート作品の全てを集合させても、これだけまとまった展示はできないだろうと思えるくらい、強力なコレクションの展覧会です。そもそも、日本国内でアメリカン・ポップ・アートのみの作品展が開催されることは稀なのですが、ウォーホルだけでなくロイ・リキテンスタインやウッセルマン等の作品も数多くまとめて鑑賞できるというのは、ほんとうに稀少だと思います。
展覧会の流れは、抽象表現主義からポップ・アートへの橋渡しとなった、ロバート・ラウシェンバーグとジャスパー・ジョーンズから始まります。ラウシェンバーグの「コンバイン」シリーズ作品、さらには、ジョーンズの「ハッチング」シリーズ作品をまとめて鑑賞できたのは初めてでした。
続いて、ラリー・リヴァーズとジム・ダインへ、そして、「ソフト・スカルプチャー」のクレス・オルデンバーグと移ります。
そして、いよいよ、アンディ・ウォーホル となるのですが、『 キャンベル・スープ缶 』のみならず、『 電気椅子 』『 マリリン 』『 毛沢東 』『 花 』、、と代表作の大集合!
その中でも圧巻なのは「キミコ・パワーズの部屋」とも呼ぶべき、一室全部がウォーホルによるキミコ・パワーズさん作品で埋め尽くされたコーナー。これは、このコレクションでしか実現できないでしょう。
ココまでだけでもお腹いっぱいというところなのですが、次に、ロイ・リキテンスタイン。『 鏡の中の少女 』などの他に「モネの大聖堂シリーズ」まで逢えるとは感涙ものでした。
メル・ラモス、ジェイムズ・ローゼンクイストと来て、〆は、トム・ウッセルマン。線だけのヌードが妙にエロいんですが、さらには鉄をレーザーで切って具象的に表現した作品も出品されていました。
さて、図録の最初にキミコ・パワーズさんによる蒐集回顧談が掲載されています。力入れての購入という姿勢では無く、日々の茶飲み集まり的場所がギャラリーであって、気に入ったものを集めていったという話はおもしろかったです。
この図録、3,500円と、ちょい高めなのですが、アメリカン・ポップ・アートの流れを追って把握できるように解説されていますので、学術書としても重要でしょう。
これまでにアメリカ本国でも全貌が紹介される機会は無かったというパワーズ・コレクションの展覧会。必見です。
「アメリカン・ポップ・アート展」
国立新美術館
2013. 8. 7 – 10.21
→ 気になる美術展一覧
8/16 ホテルオークラ東京で開催中の「第19回 秘蔵の名品アートコレクション展」(8/7-9/1) の感想をブログにアップしました。
8/15 渋谷パルコ向かいの、たばこと塩の博物館。墨田区移転予定で、この地では最後の展覧会(-9/1)。浮世絵の所蔵も多いですね。100円。
8/14 大倉集古館にて開催中の 「大倉コレクションの精華 II」 展の感想 をブログにアップしました。
8/13 今週の Happy Birthday! は、ギュスターヴ・カイユボット、8/19生まれ。10/10からブリヂストン美術館にて待望の大回顧展。これは楽しみです。
8/12 泉屋博古館・東京「テーマにみる近代日本画」(-8/18)、小林古径の『 人形 』のモデルとなった仏蘭西人形も展示。しかし、古径の墨画の方が数段すばらしい
8/11 ベルギー王立美術館HPのコレクションDBが改訂されてました。かなり良くなったようです。まずは マグリット のページのリンクを貼り替えました。
8/10 山種美術館の来年の展覧会予定 が公開されています。意外な組み合わせの企画もいくつかあって、どれも楽しみですね。^^
8/ 9 神奈川県立近代美術館のホームページ が回復したそうです。コレクションDBも復活していてほっとしました。
8/ 8 今週の Happy Birthday! は、橋本雅邦 8/12生まれ。代表作の『 龍虎 』 静嘉堂文庫美術館での展示は時々しか行われませんが、保存状態の良い作品です。
8/ 7 毎月の定点観測である、7月の高額落札アート作品一覧 をアップしました。エル・グレコの作品が2点も出てました。
8/ 6 9/16 福島県立美術館にて神戸智行氏講師による、小学生対象の若冲『 鳥獣花木図屏風 』 巨大ぬりえワークショップが開催されるそうです。
8/ 5 気になるデパート物産展、ようやく戻ってきました。新宿伊勢丹の「夏の大九州展」 (8/7-8/12) のページの写真、鹿児島のシロクマ美味しそう!食べたい!
8/ 4 東京ステーションギャラリーの英国現代アート展が ブリティッシュ・カウンシル・コレクション展であること判り、ツイッターでも反響多かったので、少し予習。
8/ 3 今週の Happy Birthday! は、アンディ・ウォーホル、8/6生まれ。8/7から国立新美術館で「アメリカン・ポップ・アート展」が始まります。
8/ 2 8月に入りました。芸術の秋で、秋がサイトアクセス多いように感じますが、実は、毎年、真夏の8月のアクセスが一番多いんですね。宿題系かな?
8/ 1 三菱一号館美術館で開催の美術展 パンフを並べてみると、すべて赤基調。赤がお好き? 来年の「 ザ・ビューティフル 」展は、文字通り美しいですね。
毎年夏の時期にホテルオークラ東京にて趣向を変えて開催される「秘蔵の名品アートコレクション展」。今年は「パリ」という場所をキーにした作品展。第一次世界大戦後にパリに集まったエコール・ド・パリの画家たちを対象にした展覧会は度々開催されていますが、今回は日仏両画家の作品を織り交ぜてあるところが特徴的でしょう。
ヴラマンクに里見勝蔵、ユトリロに佐伯祐三などなど、パリに行った日本人画家が、どういう風に影響を受けて、そして、それを越えて自分の境地を切り開いたかを、それぞれの作品を並べて展示してあります。
マルケの展示があるところで、藤島武二はマルケの影響を受けているはずだと思うのですが、藤島の展示はありませんでした。彼はパリの風景は描いていなかったからであり、時代がずれるからしょう。いつかどこかで、マルケと藤島武二の比較、および、その後の影響について分析した展覧会がないかな、と思っています。
さて、個別の作品の感想としては、、
モネ『 菫の花束を持つカミーユ・モネ 』。へぇー、こんなカミーユの肖像画があったのですか。しかも、所蔵は知れないものの、日本国内に。カミーユの表情がはっきり知れる作品は、カミーユが何人も現れる『 庭の女たち 』か、もしくは死の床の悲しい作品ぐらいで、これは珍しいです。これこそ「秘蔵の名品」と思いきや、企画者のお一人である熊澤さんから「2007年の国立新美術館でのモネ展に出ていたよ」と教えていただきました。それは漏らしてました。
パンフレットから、アサヒビール大山崎山荘美術館のモネ『 睡蓮 』が出ることが知れていましたので、2メートル四方の大きな作品が来るのだろうかと期待していましたが、それは叶わなかったようです。
パリということで藤田の作品も出ているだろうと思ったら、6点も出ていました。『 パリ風景 』は「小さな職人」タッチの作品で、内容は富める者と貧しき者でしょう。清方の『 讃春 』みたいなもの。『 朝の買物 』も市中での1ショットですが、藤田のそういう作品が他にもあったことは発見でした。
モネ ユトリロ 佐伯と日仏絵画の巨匠たち
ホテルオークラ東京 アスコットホール(別館地下2階)
2013. 8. 7 – 2013. 9. 1
「大倉コレクションの精華 II - 近代日本画名品選 -」展。
今回、横山大観の「ローマ日本美術展覧会ポスター」が出るとあり、これは観ておきたいと思いました。さて、いつ行こうかと思っていたら、ホテルオークラ東京 別館地下2階のアスコットホールで開催されている「秘蔵の名品アートコレクション展」の 1,200円のチケットで、こちら大倉集古館の展覧会も鑑賞できるとありました。ラッキー。得した感じです。^^
いつも花冷えのする寒い春先に鑑賞することが多い大観の『 夜桜 』。この特別に暑い夏に観ると、なんだか違和感がありました。秋に横浜美術館で逢うときは、また別の感覚でしょうか。
この、ローマ日本美術展覧会出展作品の中で好きなのは、小林古径の『 木菟図 』です。暗闇の中、ミミズクの紅い目が赤い木の花と同調して、そして、キョロっと動き出しそうなのです。
大倉コレクションの精華 II 展は、 2013. 8. 3 – 9.29
秘蔵の名品アートコレクション展は、2013. 8. 7 – 9. 1
ですので、9/1までにホテルオークラ東京に行かれて、一緒に鑑賞されることおすすめです。^^
毎月の定点観測です。
1. エドワード・バーン=ジョーンズ 『 Love among the Ruins 』 2,245万ドル
2. エル・グレコ 『 Saint Dominic in prayer 』 1,397万ドル
3. Qi Baishi 『 Pine tree and eagle 』 1,312万ドル
4. Canaletto 『 The Molo, Venice from The Bacino di San Marco 』 1,283万ドル
5. Claude Joseph Vernet 『 A view of Avignon, from The right bank of the Rhône near Villeneuve 』 816万ドル
6. Frederic Remington 『 Cutting Out Pony Herds (A Stampede)』 562万ドル
7. エル・グレコ 『 Christ on the Cross 』 525万ドル
8. Giovanni Domenico Tiepolo 『 The celebrated deeds of the Porto family of Vicenza 』 491万ドル
9. Chen Jiru 『 Album of plum blossom 』 471万ドル
10. Zhang Daqian 『 Landscape 』 468万ドル
→ artnet の一覧はこちら(画像が見られますが、一月で更新されます)
7/31 東京ステーションギャラリーのページ がまだでしたので追加しました。リニューアル後、フロアの拡大と共に、企画展の規模も大きくなりました。
7/30 今日は、しばし都会の喧噪を離れて、霧の濃い山奥へ。峰の合間に白くこもった霧が幻想的で、まさに大観や魁夷の作品の感じでした。
7/29 シカゴ美術館で「東松照明 Island Life」展開催予定。ココは、大規模ではありませんが、日本現代アートをよく取り上げてますね。
7/28 今週の Happy Birthday! は 速水御舟、8/2生まれ。ちょうど、8/10から山種美術館で御舟展が始まりますね。
7/27 来年の「クリーブランド美術館展」と「日本美術院再興100年 世紀の日本画」展は「日本美術の祭典」として開催。先行前売券が1,000円!
7/26 デトロイト市の財政破綻により、デトロイト美術館 はどうなってしまうのでしょう。一部で報道されているようなコレクションの消滅までは無いと思いますが。。
7/25 資生堂ギャラリーで開催されている 「ミン・ウォン展 私のなかの私」 の感想をブログにアップしました。ユニークな映像作品3部作です。
7/24 美術館 ツイッター/フェイスブック 一覧 を更新。東京国立博物館やトレチャコフ美術館、ナント美術館等の情報を追加しました。
7/23 渋谷の「たばこと塩の博物館」が、一旦閉館して墨田区へ移転するそうです。9/1までが 最後の展覧会 だそうですので、一度、行っておこうと思います。
7/22 今週の Happy Birthday! は 小磯良平、7/25生まれ。今回は趣向を変えて、過去の展覧会の図録を表示してみました。
7/21 「ファインバーグ・コレクション展」は MIHO MUSEUM へ巡回ですが、作品10点をスライドショー形式で 観ることが出来て良いです。
7/20 神奈川県立近代美術館のホームページ、通常にアクセスすると Flash版で内容少ないですが、右上で Html版にするとメニューが出てくるのでした。
7/19 オランダのクンストハル美から盗まれたビカソやモネの作品は燃やしたといい、パリ市立近代美の盗難作品は街のゴミに捨てたといい、理解不能。
7/18 横浜美術館で開催中の プーシキン美術館展の感想 をアップしました。おすすめ作品をピックアップ。
7/17 クラーク美術館、ジェローム、ムンク作品等々の掲載追加により、当サイトの総掲載作品点数が 13,200点になりました。^^
来年1月から東京ステーションギャラリーで開催予定の「英国現代アート展」が仮称で発表されていました。イギリスのコンテンポラリー・アートが、まとまった形で美術館で開催されるのは珍しいので楽しみです。
さて、その中身は、まだ知れないのですが、先日、正式展覧会名が発表されました。
「プライベート・ユートピア ここだけの場所
ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在」
東京ステーションギャラリー / 2014. 1.18 – 3. 9
ブリティッシュ・カウンシルって、留学・英会話の ??
そうです。イギリスの国際文化交流機関ですね。
→ 日本のページはこちら
ここがアートの活動が活発であること、所蔵があるとも知りませんでしたので、また、ツイートしたら意外と反響も多かったので、少し予習です。
→ 本国のアートのサイトはこちら
アート活動や展示会等の情報が掲載されており、コレクションの作品画像も観ることができます。
イギリスのアーティストの初期段階の作品を集めることがコレクションのポリシーになっているとのこと。また、あらゆるメディアにおける突出した作品を集めているとのことです。
さて、これらの中から、どんな作品がやって来るでしょうか。東京ステーションギャラリーから展示会の詳細が出てくるのは、もう少し先でしょうが、期待してましょう。
資生堂ギャラリーで開催されている「ミン・ウォン展 私のなかの私」に、昨日、行ってきました。
ミン・ウォン氏はベルリンを拠点に活動しているシンガポールのアーティスト。
地下の資生堂ギャラリーへ潜ると、日本の歌舞伎と小津映画とエヴァンゲリオン等のアニメを題材にした3種の映像作品がそれぞれ流されており、ミン・ウォン氏自身が映像の中で3役以上をこなしています。各役回りを別々に撮影した上で合成して共演しているように見せるという凝った作りになっています。
さらには、広いフロアの3壁面に、別アングルからの映像や撮影風景などが映像がすべて同期した形で流され、いわば、映像合成の種明かしもされているのです。
男のごつい体型で女性に扮した姿などなど、もう一度見たいか? というと、それは違うのですが、シリアスなテーマを選定しパロディの一歩手前で、このように日本という文化をリメイクしていることは、お見事でしょう。
総じて、その感想はというと、「参ったなぁ」というところですね。
「いや、違うんだけど、そんなことはしないんだけど、うむ、確かにそうです」と。
さて、ギャラリーに入るときには、ぽつぽつと降り始めていた雨。30分ほどの鑑賞を終えて地下から上がってきてみるや、外は激どしゃ降り! 雷もすごかった。
「ミン・ウォン展 私のなかの私」
資生堂ギャラリー
2013. 7. 6 – 2013. 9.22
7/16 今週の Happy Birthday! は、南薫造、7/21生まれ。東京国立近代美術館蔵の『 少女 』が切手になったことで、少し認知度上がったのではないかと思います。
7/15 今日をもって数多くの展覧会が終わり今年の前半終了です。後半から来年にかけての展覧会に、右側→ の紹介を差し替えました。それぞれ美しいですね。
7/14 オスロ市立ムンク美術館蔵の作品を中心に ムンク の作品 を増量掲載しました。出光美術館へムンク美の作品が毎年3点貸し出されています。
7/13 今週の Happy Birthday! は クリムト、7/14生まれ。『 エミーリエ・フレーゲ 』の切手は、おそらく唯一の海外絵画の日本切手です。
7/12 プーシキン美術館展開催の関連イベントとして、池田理代子さんの「三都物語」というコミックが公開。現在公開の「モスクワの悲劇」はシチューキンの伝記。
7/11 グーグル・アート・プロジェクトのURLが全面変更になっていたので、すべて貼り替えました。google.comで統一されたみたいです。→ 上村松園 などの ◆印
7/10 クラーク美術館 所蔵作品の追加第3弾をアップしました。意外なことに、公式サイトにはルノワール作品の紹介少ないです。
7/9 クラーク美術館 所蔵作品の追加第2弾をアップしました。公式サイトには映像+音声解説(英語)も充実しています。
7/8 クラーク美術館 所蔵作品 のページを新たにアップしました。量が多いので第1弾です。なお、全掲載数が 13,100点を突破しました。
7/7 6月の高額落札アート作品一覧 をアップしました。またまたベーコンの作品が出ました。カンディンスキーなども。ピーター・ドイグは今後のマークでしょうか。
7/6 スペクトラムで異様な世界表現が特徴的な ジャン=レオン・ジェローム のページ を新設しました。日本でも大規模回顧展ありませんかねー。
7/5 今週の Happy Birthday! に、デ・キリコ、7/10生まれ。ニューヨーク近代美術館のサイトには日本語音声での作品紹介があり、こういうの広がると良いですね。
7/4 川村清雄 の作品を追加 しました。数年前のNHK大河ドラマ「篤姫」=『 天璋院像 』の肖像画で、一気に認知度アップした感ありますね。
7/3 点数は少ないのですが、宮内庁三の丸尚蔵館 所蔵作品・日本洋画 の作品をまとめ、ページを立てました。
7/2 東京国立博物館で開催中の「平成24年度新収品」展 の感想等をブログにアップしました。池玉瀾、良いですね。
7/1 宮内庁三の丸尚蔵館 所蔵作品・日本画 を追加しました。川崎小虎、橋本雅邦、平福百穂、狩野探幽の作品です。
2011年の春に開催予定でしたが、東日本大震災直後の混乱のため中止になってしまったので、もう無理かと思っていたプーシキン美術館展。幸い復活することになり、今年、名古屋を経て、ようやく横浜にやって来ました。当館の作品は 2005~06年にも来日しましたが、今回はオールドマスターの作品を含めた展覧会です。
まず、パンフの裏側に掲載されている アングル の 『 聖杯の前の聖母 』 1841。
聖母にしては、ちょっと色っぽいかな、という感じですが、さすが、アングル。春先のラファエロの聖母とも違った、絶妙な魅力を放っています。
嬉しいことに ジェローム の作品が1点。『 カンダウレス王 』 1859-60頃。
古代リュディアというところの王交代劇の発端となった一場面ですが、ストーリーを抜きにしても、ジェロームならではの、不遜か否かギリギリのエロチックな作品。
今回の展覧会の看板になっている、ルノワール の 『 ジャンヌ・サマリーの肖像 』 1877。画風の変化が少ないルノワールにおいて、なにか特定の作品を「最高傑作」と称すのは難しいと思うのですが - そう云うなら、先日のクラーク美術館展の作品も「最高傑作だらけ」になるでしょう - これもピンクの色彩が美しい良い作品であることには間違いありません。旧モロゾフ・コレクション。
さて、センスが尖っているのは、やはり、シチューキン・コレクションの作品群。
ピカソ 『 扇子を持つ女 』 1909。『 女王イザボー 』の連作とも取れる緑色の、分析的キュビズム時代の作品。去年・今年と、ピカソ作品展示の美術展が少ない中、ピカソ・ファンには必見の作品でしょう。
セザンヌ 『 パイプをくわえた男 』 1893-96頃。胴が長くて腕も長い作品。謎かけの多いセザンヌ先生の作品ですが、人物画だけは、その意図が読みづらいのです。今回、この作品の前で 20分ほど粘りましたが解けず。。
ゴーギャン 『 エイアハ・オヒパ(働くなかれ)』 1896。『 浅瀬(逃走)』など、その後の毒気が増す前の、比較的、落ち着いた感のある作品。
マティス 『 カラー、アイリス、ミモザ 』 1913。ラフな描写ながらも、色彩のバランスが、なんとも心地よい作品。シチューキン・コレクションのマティス作品は、エルミタージュ美術館へ行ったものが多いのですが、これは良い作品。
ところで、今回の展示会に同期したイベントとして、池田理代子さんによる3本の書き下ろしコミック がWeb上で公開されています。それぞれ期間限定での公開なので、見逃せません。7~9月の期間に公開されているのは「モスクワの悲劇」。中を見てみると、これはシチューキン氏の伝記であり、家族の自殺や病死といった度重なる悲劇に見舞われたことが知れます。そういう中で、彼の鑑識眼は異様に研ぎ澄まされていったのかもしれません。
図録:¥2,000 2,000円というのはありがたいです。図録なるもの、2,500円前後だと、ちょっと躊躇するも、まぁ仕方ないかと。3,000円近くになると結構躊躇。どーしよーかなーと悩みます。3,000円を超えると、もう断念してしまうことが多いです。
さて、プーシキン美術館の所蔵品、これですべてかというと、いえいえ、まだまだ。
例えば、モネ の 『 草上の昼食 』 1866 が、まだ来ていないでしょう。これは、オルセーにある有名な同名作品とは、また違った完成度があるようです。次の機会に来てくれないかなと、今から期待 ^^;
プーシキン美術館展
横浜美術館 2013. 7. 6 – 9.16
神戸市立博物館 2013. 9.28 – 12. 8
→ プーシキン美術館のページ
→ 気になる美術展一覧
毎月の定点観測です。
1. モネ 『 Le Palais Contarini 』 3,081万ドル
2. バスキア 『 Untitled (diptych) 』 2,893万ドル
3. カンディンスキー 『 Studie zu Improvisation 3 』 2,111万ドル
4. ベーコン 『 Three Studies of Isabel Rawsthorne 』 1,730万ドル
5. ベーコン 『 Head III 』 1,601万ドル
6. モンドリアン 『 Composition with red, yellow and blue 』 1,451万ドル
7. Tang Yin 『 松崖别业图 』 1,163万ドル
8. ピーター・ドイグ 『 Jetty 』 1,132万ドル
9. モディリニアーニ 『 Paul Guillaume 』 1,060万ドル
10. カンディンスキー 『 Study for autumn landscape with boats 』 995万ドル
→ artnet の一覧はこちら (画像が見られますが、一月で更新されます)
6/30 レオポルド美術館蔵の クリムト 作品が漏れていたのでアップしました。昨日の エゴン・シーレ 作品掲載で、このサイトの全掲載数が 13,000点を超えました。
6/29 新たに エゴン・シーレ の作品ページを追加しました。あけすけな描写を前にたじろいでしまいそうにもなりますが、内なる寂しさに惹かれもします。
6/28 東京国立博物館の本館18室に、前田青邨『 唐獅子 』(個人蔵)が展示されてました。三の丸尚蔵館や静嘉堂文庫蔵作品より前の制作であり貴重な展示です。
6/27 切替遅れてしまいましたが、今週の Happy Birthday! は 木村武山、7/3生まれ。後期のカラフルな作品が良いです。
6/26 村内美術館 が大幅リニューアル前の休館に入ってしまいました。所蔵作品の行方も知れませんが、プライベート・コレクションなので贅沢は言えませんね。
6/25 北海道立近代美術館から全国巡回が始まる 「シャガール展」の公式サイト が美術展サイトとしてレベルが高いです。他もこうあって欲しい。
6/24 フランシス・ベーコン のページに作品を追加しました。所有者の一つである 台湾の ヤゲオ って電子部品メーカーですが、美術館とかもあるのでしょうか?
6/23 富士山のユネスコ世界遺産登録決定で、葛飾北斎の『 冨嶽三十六景 』なども、また、露出の機会が増えるでしょうか。
6/22 フランスの ナント美術館 の情報、ならびに、所蔵作品のページを新たにアップしました。ココの、モネのゴンドラ は良いですね。
6/21 お中元商戦真最中で、気になるデパート物産展の情報更新、当面はさっぱりです。来月になると、次の予定が出てくると思うのですが。
6/20 今週の Happy Birthday! は 岸田劉生 6/23生まれ。まだ先ですが、世田谷美術館で開催の「岸田吟香・劉生・麗子知られざる精神の系譜」展、楽しみです。
6/19 東京国立博物館の「平成24年度新収品」の出展リスト (6/25-7/7) を見ると、池玉瀾・池大雅・谷文晁・狩野探幽とあって、気になりました。
6/18 東京国立博物館で始まる「京都 - 洛中洛外図と障壁画の美」展 (10/8-12/1)、公式サイトを見ていると、バブリーな時代だったんだな、という気がします。
6/17 鏑木清方記念美術館で開催中の「初夏の風情 - 随筆 『 こしかたの記 』 とともに -」展の 感想をブログにアップ しました。
6/16 夏に向けて展覧会情報を調べる人が増えてきているようです。そして、8月はアート系のネット利用が多い月ですね。