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訳文:
妙法蓮華経 第25 『 観世音菩薩普門品 』
その時、無盡意(アクシャヤ=マティ) 菩薩が立ち上がって右の肩の衣を降ろし、仏さまに合掌して質問しました。「お釈迦さま、観世音 (アヴァローキテーシュヴァラ) 菩薩は、どういう訳あって『観世音』という お名前なのですか?」
仏さまは、無盡意菩薩に告げられました。「よきお方よ。途方もなく多くの生きとし生けるものがあって、それぞれが それぞれの悩みを抱えていることでありましょう。それらの者が、もし、この観世音菩薩を聞いて一心に称名すれば、この菩薩は即座に、その声を聞いて、みんなを悩みから解放してくれるのです。 もし、この観世音菩薩の名を心に留める人がいたら、その人は、たとえ大火の中に入ったとしても、火に焼かれることはありません。この菩薩のすごい力によるが故にです。 もし、大水に呑まれて流されていようとも、その名号を称すれば、即座に浅い場所に移れるのです。 |
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