東京国立博物館の平成24年度新収蔵作品リストを見ていたら、久世民榮という方の寄贈による、池玉瀾や谷文晁、狩野探幽などの展示があると出ています。
これら、先日、江戸東京博物館で開催中のファインバーグ・コレクション展で気になった人たちではないですか。これは観ておかないと。。
池玉瀾 『 蘭図扇面 』
旦那の池大雅の作品が自由な南画調でありながらも、奥さんの池玉瀾の作品を観ると、大雅以上に、さらに自由な気分で筆が楽しげに踊っている感あります。こだわりの無い伸び伸びとした世界です。
狩野探幽 『 布袋図 』
縦に長~い軸の作品。
探幽の作風の幅の広さには、新たな作品に出逢うたびに、感動させられます。
新収品自体は、そう数は多くないので、続いて、1階へ降りて、近代絵画の 18室へ。
前田青邨の『 唐獅子 』が展示されていまして、個人蔵であり初めて見ました。六曲一双の金屏風で、これ自体完成作品のようですが、解説を読むと、その後、皇室へ献納された作品(また、静嘉堂文庫美術館にある作品)よりも先の制作とのこと。つまり、完成型に至る過程としての作品でしょう。
ところで、東京国立博物館のショップは以前は地下にありましたが、1Fに移動したのですね。入り口左手の広いフロアです。ショップを一周して、「あれ? 書籍が置いてない」と気づいて店員さんに尋ねるに、後ろを振り返って見上げた中二階が書籍フロアになっているのでした。長いスロープを上っていくのですが、そのスロープの脇も全部書棚になっていました。
それを見ていくと、全国のいろんな美術館の図録も置いてあります。中には行きたくて行けなかった過去展の書籍もあって、これは助かります。今後、利用させていただきます。
6/15 美術館 ツイッター/フェイスブック/iアプリ 一覧、ツイッター中心に、少し追加しました。
6/14 鏑木清方記念美術館 で開催中の「 初夏の風情 」展(5/25-6/30)、『 夏の朝 』は 34.0*17.7 の小さな軸装ですが、良い作品でした。
6/13 ツイッター、フェイスブックを開始されている美術館の一覧追加を、そろそろ、やらないとと思ってます。^^;
6/12 来月、大きくリニューアルされる村内美術館のこと、および、フランスへ移動したクールベの 『 フラジェの樫の木 』 についてブログに記事をアップしました。
6/11 今週の Happy Birthday! は 古賀春江、6/18生まれ。彼がもう少し長く生きていたら、シュルレアリスムの次に何にトライしたでしょうね。
6/10 6/16から宇都宮美術館で始まる「天上の愛・地上の美 ヨーロッパ絵画」展は、長坂コレクション。公式サイトがあったんですね。はじめて知りました。
6/ 9 戦後、適当に配分されたロシアのシチューキンとモロゾフのコレクション。今、エルミタージュ美術館とプーシキン美術館との間で騒ぎになっている そうです。
6/ 8 今週の Happy Birthday! は クールベ、6/10生まれ。以前、村内美術館所蔵だった 『 フラジェの樫の木 』 は、今フランス所有となりフランスの国宝となりました。
6/ 7 最近、ブログに展覧会の感想を書くと、グーグル検索結果の1ページ目に上がってくるようになったので、嬉しくもあり、少し恥ずかしくもあり、です。^^;
6/ 6 5月の高額落札アート作品一覧 をブログにアップしました。話題になったポロック以外にもリキテンスタイン、バスキアなどなど 25億円以上の案件がゴロゴロ!
6/ 5 今週の Happy Birthday! は ゴーギャン、6/7生まれ。オルセーにある『 ヴァイルマティ 』 は元松方コレクションで、戦後返してもらえなかった作品。
6/ 4 国立新美術館で開催中の 「貴婦人と一角獣」展の感想 をアップしました。6枚目の謎解きが楽しいですね。
6/ 3 この数ヶ月間は展覧会情報速報に注力してきましたが、しばらくは、また、データ蓄積の方に戻った方が良いかな、と考えております。
6/ 2 「ラファエロ展」も、とうとう今日まで。半年間掲載してきたパンフレットの画像を降ろさなければならないのも、名残惜しい感じです。^^;
6/ 1 八王子の村内美術館が大きくリニューアルされるそうです。これまでの常設展示作品を鑑賞できるのは 6/25まで。最後に行かなきゃ。
前回の「清方、美人画の巨匠へ」展に続き、木原文庫というところから出展されている初見の作品を期待に、先日、雨の中、訪問。
『 合歓 』 昭和10年代後半 120.0*27.5
『 合歓の花 』 1929 (S04) 144.0*51.0
『 夕潮 』 不明 115.0*36.0
『 初夏の雨 』 1935 (S10)頃 48.0*58.0
『 吉野山(『苦楽』表紙絵原画)』 1948 (S23) 27.9*26.6
『 戻橋の小百合(芝居十二ヶ月の内)』(『新演藝』口絵原画) 1917 (T06) 34.3*24.0
『 夏の朝(秋のおとづれ)』 1915 (T04) 34.0*17.7
『 明治風俗 すゞみ舟 』 1940 (S15)頃 40.0*50.5
『 夏の朝(秋のおとづれ)』 は薄いトーンの小さな軸装ですが、とても情緒のある作品。良い作品ですねー。
窓口で木原文庫のこと尋ねてみたのですが、「個人の方」とだけしか教えてもらえませんでした。検索してみても出てこないので、継続の宿題ですね。どなたかご存じの方おられたら教えてください。
なお、今回、サントリー美術館所蔵の 『 春雪 』 本画と共に、その下絵が並べて展示してありました。これも、めったにない機会でしょう。
パンフ画像は前回のブログに掲載 しております。
「初夏の風情 - 随筆 『 こしかたの記 』 とともに -」
5.25 – 6.30
→ 鏑木清方 作品一覧ページ
6/10はクールベの誕生日。以前、村内美術館所蔵だった、この 『 フラジェの樫の木 』 は、フランス国家から熱望されて、返却(4億円で売却)されたそうです。今、フランスの国宝となり、オルナンのクールベ美術館 蔵となっています。
その村内美術館、今月の25日をもって、一旦、閉館となります。1982年11月から常設展示として長年続いてきた「ミレー、コロー、クールベとバルビゾン派」展も、終わりです。
前半はバルビゾン派の薄暗いトーンの作品が並び、中盤からはプーグローやエネルなど、国内ではなかなか会えない作品が展示され、そして、後半にはボナールやルノワールなどが続きます。キスリングの『 ブイヤベース 』 は色彩のインパクトが強い作品です。近年ではブラジリエやマナブ・マベなども加わり、幅が広がっていくのかと期待していました。
いつ行っても会える落ち着いた美術館で、八王子に行った際に何度も訪問した美術館。お世話になりました。
さて、7月からは大きくリニューアルされ、家具デザインと現代アートの展示場になるとのこと。これまでのバルビゾン派の作品などと併設されるのか否か(コレクション自体も)不明ですが、今後の新たな企画に期待します。
毎月の定点観測です。
先月は、25億円以上の案件がたくさんあったのですね!
1. ポロック 『 Number 19 』 5,836万ドル
2. リキテンスタイン 『 Woman with Flowered Hat 』 5,612万ドル
3. バスキア 『 Dustheads 』 4,884万ドル
4. バーネット・ニューマン 『 Title: Onement VI 』 4,384万ドル
5. セザンヌ 『 Les Pommes 』 4,160万ドル
6. ウォーホル 『 Four Marilyns 』 3,824万ドル
7. リヒター 『 Domplatz, Mailand (Cathedral Square, Milan)』 3,712万ドル
8. ロスコ 『 Untitled (Black on Maroon)』 2,700万ドル
9. モディリニアーニ 『 L’Amazone 』 2,592万ドル
10. ガストン 『 To Fellini 』 2,588万ドル
→ artnet の一覧はこちら(画像が見られますが、一月で更新されます)
5月後半のまとめです。
5/31 国立新美術館で開催中の「貴婦人と一角獣」展に行ってきました。6枚目の謎の「我が唯一の望み」は(感想は自由なんだと思いますが)、「若さ」と感じました。
5/30 江戸東京博物館で開催中の 「ファインバーグ・コレクション展」の感想をブログにアップしました。後期も行くと思いますので、おそらく、感想-1 です。
5/29 今週の Happy Birthday! は、ラウル・デュフィ、6/3生まれ。所蔵の多い鎌倉大谷記念美術館は長いこと休館中で、再開されること、待ち遠しいです。
5/28 おや! アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館でも「一角獣タペストリー」の展覧会 が開催されています。
5/27 数年に一度しか開催されない、五島美術館の所蔵近代日本画の展覧会が開催中です。その 「近代の日本画展」 に行ってきました。
5/26
クラーク・コレクション展やフランシス・ベーコン展も、東京展はいよいよ今日まで。全国展開となると共に、後半戦へと入っていきますね。
5/25 昔の展覧会ですが、2010 (H22)年4月から三菱一号館美術館で開催された 「 マネとモダン・パリ 」展の感想 をまとめ直しました。
5/24 Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の 「アントニオ・ロペス」展の感想 をブログにアップしました。
5/23 気になる美術展一覧、日に数回更新することもありますので、ページの更新の都度、更新内容をお知らせする形式にしました。
5/22 今週の Happy Birthday! は、北野恒富、5/28生まれ。西の美人画画家。凜と張ったところと柔らかいところの絶妙な混じり具合が良いですね。
5/21 現代アートの祭典である「ベネチア・ビエンナーレ」に、バチカンから初めての出展がある ということで話題に。
5/20 先週末で結構、展覧会終わりましたが、今週開始の「ファインバーグ・コレクション展」「鏑木清方:初夏の風情展」「東美ミュージアム展」など楽しみですね。
5/19 またまた、ジャクソン・ポロック の作品が 59億円で落札(クリスティーズ)と、話題になっています。
5/18 今週の Happy Birthday! は、アンリ・ルソー、5/21生まれ。代表作の一つ 『 蛇使いの女 』 は、ロベール・ドローネーの母親がルソーに注文して作成されたもの。
5/17 展覧会感想の記事が時間と共に埋もれてしまうのはもったいなくもあるので、各画家・美術館ページの関連記事はリンクすることにしました。→ 松岡映丘の例
展示会場に入るや、大っきい! 会場も広い!
1つで縦横3メートルもあるタピスリーが 6枚も円形に並びます。
また、国立新美術館で、こんな広いスペースが取れるんだぁ、と思いました。
「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」 と五感を表す作品。それぞれの内容は、貴婦人の動きを真似る「猿」の動作がヒントになっているとのこと。サイズの大きさと共に、2012年に修復されたそうですが、1500年頃という 500年以上も前に作成されたものであり、とても美しい作品です。
そして、6枚目のタピスリーが何か別の「感」を表したものとは限らず、タピスリー内に記載された(織り込まれた)「我が唯一の望み」というテキストが謎を呼んでいること、それが全体の魅力をさらに高めているでしょう。
それは、人それぞれ、いろんな解釈ができるのでしょうが、個人的には、実際に6枚を通して観た際に、これは「若さ」かと感じました。
「触覚」「味覚」では、貴婦人ははつらつとした姿。「嗅覚」「聴覚」では、多分に退屈やアンニュイな感じ。そして「視覚」では悲しみの表情に見えました。
どういう状況にあろうとも、一角獣と獅子が側にいて守ってくれるということでしょう。そして、最後に「いつまでも若く・夫婦仲良く」という風に感じた訳です。
さて、みなさんは、どのように感じられたでしょうか?
ところで、今、アメリカのニューヨークのメトロポリタン美術館でも、クロイスター分館に所蔵されている「一角獣タピスリー」の展覧会 が開催されています(5/15 – 8/18)。これも、この、フランス・クリュニー中世美術館から来ている作品と同じ作者(工房)によるもので、つまり、一連の作品と言えます。
「貴婦人と一角獣展」
国立新美術館
2013. 4.24 – 7.15
国立国際美術館
2013. 7.27 – 10.20
図録:2,000円
まず、前期・後期で展示入替えがあります。会場の最初に配布されている出展リストを見ると、のべ出展数 96点中、前期のみ出展が 31点、後期のみが 27点となっており、結構な入れ替えがあることが判ります。
江戸期の幅広い作品が出展されており、パンフレットの宣伝文句通り「オールスター百花繚乱」で、それぞれに楽しめます。いくつか挙げますと、、
一番最初は
俵屋宗達 『 虎図 』
ネコトラ。江戸期の作品にある、当時の日本人が見たことが無いことによる、猫のような虎です。
次のルームに進んでびっくり。次の12幅が、ずらりと並んでいるではありませんか!
酒井抱一 『 一二ヶ月花鳥図 』
抱一は何点か、この種の作品を描いており、宮内庁三の丸尚蔵館、出光美術館、畠山美術館、香雪美術館にもありますけれど、それらのどれにも引けをとらない秀作。
酒井家の菩提寺であった前橋市の海龍院に伝来したものだそうで、明治初期にアメリカに渡っていたのか、近年、日本の画商から取得されたのか知れませんが、よく入手されたなぁ、というのが正直な感想。
鈴木其一 『 群鶴図屏風 』
上記、図録の表紙になっている作品。光琳の群鶴ともまた違う、鶴。
神坂雪佳 『 三保松原図小襖 』(前期のみ)
床の間にあった小襖でしょう。こういう襖があったら楽しいな。
池大雅 『 孟嘉落帽・東坡載笠図屏風 』
大胆な人物画であり歴史画。こういう自由な文人画もあるのだな、と面白いです。
池玉瀾 『 風竹図扇面 』
池大雅の奥さん。団扇用の小さな作品ですが、装飾である風に吹かれる竹の葉と詩歌の文字とのバランスが最高です。
中村竹洞 『 四季花鳥図 』
落ち着いた色。鳥の顔の表情もやさしくて良いです。
谷文晁 『 秋夜名月図 』
赤いドでかい印章を押してある奇抜な作品。谷文晁おもしろいなぁ。7月にサントリー美術館で開催される「谷文晁 展」に、俄然、行きたくなりました。
円山応挙 『 鯉亀図風炉先屏風 』 (前期のみ?)
後ろから光を当てると、屏風の背面の絹本に描かれた水紋が表に浮き出る凝った作りになっているとのこと。会場でも背面から光を当ててあればよかったのですが。。
伊藤若冲 『 菊図 』
これは三幅対。内一幅は国内のプライベートコレクションなのですが、今回、特別に出展されていて、完成版として鑑賞できます。この機会は、もう無いでしょう。
伊藤若冲 『 松図 』
荒々しい松。とげが刺さりそうな感じ。一気に描かれたもので、若冲は当時 81歳。すごくエネルギッシュです。
曾我蕭白 『 宇治川合戦図屏風 』
平家物語の一シーン。蕭白にしては、かなり、カラフル。
磯田湖龍斎 『 松風村雨図 』
白黒のモノトーンで、部分的に少しだけ、うっすらと金泥や紅色が使われた浮世絵の立ち姿図。こういうのを「紅嫌いの手法」というそうです。しかも三幅対。珍しい表現で、新鮮でした。
最後に、葛飾北斎 『 源頼政の鵺退治図 』
これも平家物語の一シーン。幅全体が、「鵺」が現れて来そうな、そんな雰囲気の仕上がりです。
などなど、これは後期のみの 27点も、とても楽しみです。^^
ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡
江戸東京博物館
5/21 – 7/15
MIHO MUSEUM
7/20 – 8/18
鳥取県立博物館
10/5 – 11/10
図録: 2,500円
予告でお知らせした通り、ココの近代日本画の所蔵品は数年に一度しか展示されませんし、外の企画展に貸し出しされることも少ないので、所蔵品とはいえ、性質的には企画展に近い感じがします。そういう貴重な今回の機会、個人的には、昨年秋に改装されてから初の訪館です。
展示フロアが広がったのかな、と思っていたのですが、基本は従来通り「第一展示室」がメインで、広さも変わってないように感じました。
「第二展示室」が少し広くなって、展示ルームになったようです。その「第二展示室」では、今回、横山大観の山づくしで、『 霊峰四題の内 』の春・夏・秋・冬4作がすべて展示されていました。
イチ押しの、小茂田青樹の『 緑雨 』は、背景や雨粒までもが新緑に染まった梅雨の一シーン。青樹、トノサマガエルと「友情」状態にあるみたいです。^^
さて、期待しておりました、所蔵の多い金島桂華作品は、『 晨光 』の1点のみが出展。新たな図録は発行されていませんでしたが、研究が進んだ模様で、何点かは制作年が明確になっていました。
また、今回、上村松園の『 清少納言図 』を一番期待していたのですが、これは出ていませんでした。今後、近代日本画の展示機会が増えて、その際に会えますこと、楽しみにしてます。
五島美術館「近代の日本画展」
2013. 5.11 – 6.16
※ 五島美術館の日本画一覧ページ
今年1月に 期待の予告 を出しておりました「アントニオ・ロペス」展、開始から少し遅れましたが、鑑賞してきました。
リアリズム絵画というと、文字通り非常に細密に描かれた、光の反射の多い作品を思い浮かべがちですが、この方の作品は、むしろ細部は荒いタッチの積み重ねでありながら、全体としてはリアリティあることに驚かされます。
なので、風景画は燦々と陽の光が輝くスペインでは無く、どちらかというと曇天の感じの、どれもが乾いた静かなマドリードの広い風景です。
室内画も静謐な無音の世界であり、その点ではワイエスに近い感があるのですが、ワイエスのように濡れているのではなく、ここでも、やはり乾いている感じでした。
そういう独特の世界の絵画作品に感動しながら鑑賞していくと、最後のルームに人体ブロンズなどが展示されていました。その中に、茶色の赤ん坊の頭部の石膏像が。
生まれて数週間の、まだ目が開く前の、触るとふにゃっと柔らかそうな、今にも歯の無いちっちゃな口を開けてあくびでもしそうな、そんなリアリティ高い赤ん坊の頭部です。
大事に・大切にしなきゃ、といった、やさしい気持ちに包まれるでしょう。
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス 展
Bunkamura ザ・ミュージアム
2013. 4.27 – 6.16
図録: 2,500円
長崎県美術館
6.29 – 8.25
岩手県立美術館
9. 7 – 10.27
5.16までのまとめです。
5/16 鏑木清方記念美術館の今回と次回の清方展、再び、木原文庫所蔵作品のこと、ブログにアップしました。
5/15 気になるデパート物産展、スケジュール表へのリンクでは味気無いので、写真付きの各イベントページへのリンクに切り替えました( * 印 )。
5/14 左上にツイッターやフェイスブックで使っているアイコンをロゴとして貼り付けました。トップページではリロードしますので、右側の展覧会情報が切り替わります。
5/13 ロシアの 「 トレチャコフ美術館 」 と 「 国立ロシア美術館 」が所蔵する カンディンスキー作品 を追加しました。
5/12 今週の Happy Birthday! は 安井曾太郎、5/17生まれ。切手になった作品 『 婦人像 』 のモデルは野瀬由伎子さんという方で、乃木将軍の姪の娘。
5/11 大倉集古館「大倉コレクションの精華Ⅰ」で展示中の、酒井抱一 『 五節句図 』 について、ブログに記事をアップしました。
5/10 スウェーデンのストックホルム近代美術館で開催中の「ヒルマ AF クリント展」の解説動画 が出ていますので、ブログにアップしました。
5/9 鏑木清方記念美術館で開催中の「清方、美人画の巨匠へ」展、木原文庫所蔵の作品がいくつも出展されていることに気づく! これは行かねば。
5/8 大倉集古館で開催中の「大倉コレクションの精華Ⅰ」展、酒井抱一の 『 五節句図 』 は後期(5/8- 5/26) 展示です。
5/7 今週の Happy Birthday! は サルバドール・ダリ、5/11生まれ。代表作の 『 記憶の固執 』は、縦24.1 x 横33.0cm の小さなサイズの作品です。
5/6 毎月の定点観測 「4月次高額落札アート作品トップ10」 をアップしました。先日亡くなられた、ザオ・ウーキー氏の作品が出てます。
5/5 世田谷美術館で開催されている「暮らしと美術と髙島屋展」の感想 をブログにアップしました。ここでも九條武子夫人が出てきます。
5/4 連休中、美術展情報を取得する方々が急増です。同時にデパートの物産展情報を探してられる方も増えてて、すごく人が動いているのだなぁと、びっくりです。
5/3 神坂雪佳 や 伊藤若冲 の作品を追加したこと等で、総掲載作品数が 100点増え、12,900 点になりました。^^/
5/2 今週の Happy Birthday! は キルヒナー 5/6生まれ。日本には所蔵少ないですが、尖った表現が妙に刺激があって良いですね。
5/1 新たに 伊藤若冲のページ を立てました。まだ漏れがあって切手も反映していませんが、第1次リリースします。
鎌倉の鏑木清方記念美術館で開催中の「清方、美人画の巨匠へ」展、パンフの裏面に掲載してあった4点の木原文庫所蔵作品が、展示してありました。オーソドックスな清方美人画の佳い作品です。
『 花いはら 』 大正末期 126.0*41.0
『 鏡獅子 』 1934 (S09) 127.5*41.0
『 道成寺 』 1938 (S13) 124.0*36.0
『 重陽佳節 』 不明 129.0*41.5
また、パンフの表面の作品は双幅でした。(読みは「あさすず」ではなくて「ちょうりょう」です)
『 朝涼 』 1918 (T07) 個人蔵 各145.5*50.5
先のブログで記載しましたように、木原文庫ってどこにあるんだろう? という疑問は解決していませんが、この4点だけが特別に出展されたのだと思ってました。
次回展覧会「初夏の風情 - 随筆 『 こしかたの記 』 とともに -」の予告をHPを見るに、これは、サントリー美術館所蔵の秀作が貸し出されて、清方記念美術館所蔵作品と共に構成されるのだろうと予測していたのです。
ところがパンフを手にすると、その裏面に、またまた8点もの木原文庫所蔵作品が出展されるとあります。
わー! 全部、初見。今から、わくわくします。^^
「清方、美人画の巨匠へ」
4.19 – 5.22
「初夏の風情 - 随筆 『 こしかたの記 』 とともに -」
5.25 – 6.30
→ 鏑木清方 作品一覧ページ
大倉集古館の江戸期絵画は、数年の期間を空けてで無いと展示されませんので、年間のスケジュールはよくチェックする必要があります。
今回の展示会の後期で、酒井抱一の 『 五節句図 』 が出るとあり、前々から観たい観たいと思ってましたので、やっとのこと会えました。
五節句: 小朝拝(1月1日)・曲水宴(3月3日)・菖蒲臺(5月5日)・乞巧奠(7月7日)・重陽宴(9月9日)それぞれを1幅ずつ描いた5幅からなる連作。
小朝拝を真ん中に、次に、その右に曲水宴、左に菖蒲臺、一番右に乞巧奠、一番左に重陽宴という順で並びます。ですので、上の画像では、左から次の順になっています。
重陽宴 - 菖蒲臺 - 小朝拝 - 曲水宴 - 乞巧奠
少し色落ちの感はあるものの、抱一らしい落ち着いたトーンの、鮮やかな作品で、抱一、晩年の作です。
また、宗達派の『 扇面流図 』も出ていました。こちらもお勧め ^^
at 大倉集古館 定休: 月 ¥ 800
前期: 4/6- 5/6 | 後期: 5/8- 5/26
→ 酒井抱一 作品一覧ページ
以前紹介しました、スウェーデンの女性前衛抽象画家:ヒルマ AF クリントのストックホルム近代美術館での展覧会、その後、館のキュレーターさんによる解説動画が YouTubeに掲載されていますので、ココにアップします。
1世紀前なので小さい作品かと思っていたのですが、2メートル四方以上の大きなサイズの作品が多いこともで発見できます。また、カンディンスキー、モンドリアン、マレーヴィチらと同時期では無く、彼らよりも先に抽象画を発見した人でした。
動画の中に、「レントゲンの発見により、それまで知ることが出来なかった皮膚の下を見ることが出来るようになったことが大きい」という解説があります。フランシス・ベーコン展でも、彼が同様にX線で知れるようになった世界の影響があるという説明がありましたが、当時のアーティストたちにとって、見えなかったものが見えるようになったというインパクトは、とても大きかったのですね。
なお、動画については、展覧会開始早々、現地のメディアが流しているのがあったことに気づいてはいたのですが、サーバー非力で途中で何度も止まってばかりでしたので、その時は紹介を控えました。さすが、YouTube。配信は安定しています。
現在、鎌倉の鏑木清方記念美術館では「清方、美人画の巨匠へ」という展覧会が開催中ですが、いつもは他の美術館によく置いてあるパンフレットが「今回は無いなぁ」、と思っていたら、ようやっと大倉集古館で見つけました。
やはり、紙のパンフの画像や文字を見て初めて気づくということがあるもので、裏面を見たら、木原文庫所蔵の清方作品がいくつも出展されているとのこと(HPにも掲載されていたものの、その後で気づく)。
これはヤバイ、観たことが無い! 行かなければ! でも、5/22まで。さて、何時、鎌倉まで行けるかが問題です。 ^^;
「清方、美人画の巨匠へ」
at 鏑木清方記念美術館
2013. 4.19 – 5.22
→ 鏑木清方 作品一覧ページ