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訳文:
やがて乱が鎮定され、天旋日転(情勢が大きく変わって)、帝は龍馭(御車)で都へ戻られました。途中、躊躇して立ち去られることができませんでした。 楊貴妃が殺された馬嵬坡(馬嵬という地名)においてです。土の中にも 空しく死んだ玉顔(楊貴妃の顔)は見えません。 君臣たちは互いに見合って、衣を涙で濡らし、 東に長安の都の門を望みつつ、馬の進むに任せて、とぼとぼと還られていったのでありました。 |
※ 喜多川歌麿『 実競色乃美名家見 玄宗皇帝 楊貴妃 』
ギメ東洋美術館
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