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「 長恨歌 」 と絵画: 第九段
白居易「 長恨歌 」第九段を紹介するページです。
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白文
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訳文:
夕方の宮殿に蛍が飛び、物思いは悄然(憂い悲しく)、
孤灯(一つの明かり)を朝まで灯し尽くしても、まだ眠りにつかれません。
時を告げる鐘と太鼓も遅々とした、秋の長夜、
耿耿たる(白々として)、天の河の輝きが薄くなる、明け方の空。
鴛鴦の瓦(おしどりの装飾をした瓦)は冷え冷えとして、霜の華が降り、
翡翠の衾(鳥の刺繍をした寝具)は寒々しく、共に寝る人はおりません。
楊貴妃と悠悠たる(遠く離れて)死別して、幾年月、
魂魄(妃の魂)は夢にも現れてくれないのでありました。
読み下し文:
夕殿蛍びて、思ひ悄然たり
孤灯挑げ盡すも、未だ眠り成さず
遅遅たる鐘鼓、初めて長き夜
耿耿たる星河、曙けんと欲する天
鴛鴦の瓦は冷ややかにして、霜華重く
翡翠の衾は寒くして、誰とか共にせん
悠悠たる生死、別れて年を経たり
魂魄、曾て来たりて夢に入らず
白文:
夕殿蛍飛思悄然
孤灯挑盡未成眠
遅遅鐘鼓初長夜
耿耿星河欲曙天
鴛鴦瓦冷霜華重
翡翠衾寒誰与共
悠悠生死別経年
魂魄不曾来入夢
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長恨歌(Wikipedia)
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